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神戸でユース・ミーティング-震災を風化させないための思いを語り合う

「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」に咲いた「シンサイミライノハナ」

「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」に咲いた「シンサイミライノハナ」

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 「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」(神戸市中央区脇浜海岸通1)で2月26日、「ひとぼうカフェ ユース・ミーティング2011『何かをしたいと思うところの、今・ミライ』」が開催された。

神戸出身のホームレス・フォークシンガー作人さんのライブ・ステージも行われた

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 阪神・淡路大震災から15年目に当たる昨年、森山未來さんと佐藤江梨子さん主演の映画「その街のこども 劇場版」の全国上映が決まったことがきっかけとなって企画された。オープニングトークには、同作品のプロデューサー・京田光広さんが登場し、森山さんとのエピソードや映画製作に至るまでの紆余(うよ)曲折を語った。

 その後、震災を風化させないための活動を行っている20~30代のトークを展開。「シンサイミライノハナ」のプロジェクトリーダー・西川亮さんや1993年の奥尻島津波災害体験者の同センター研究員・定池祐季さんをはじめ、「ユース震災語り部」の松原裕さん(「KOBE太陽と虎」代表)、「ユース語り部」の福井麻里子さん(「ShinsaiNow」企画・運営)と、震災当時は「神戸の街のこどもたち」だった4人が、これまでの歩みと今の思いを話した。

 昨年秋にメジャーデビューを果たした神戸出身のホームレス・フォークシンガーの作人(さくと)さんも登場。作人さんは阪神・淡路大震災で被災し姉を亡くした経験をテーマにしたデビュー曲「Dear Sister」を含むライブ・ステージを行った。「身近な人が亡くなることは普段では考えられないこと。生きているありがたみを感じている」と語った。

 当日は「ひとぼう(『人と防災未来センター』の略語)に集まってなう?」を合言葉にツイッターとも連動し、ハッシュタグ「#now_mirai」を付けたメッセージも募集。最後には「今と未来を共に語り合う時間を過ごそう」をテーマに、来場者とゲストらによるフリーディスカッションが行われた。

 同センターの企画ディレクター・平林英二さんは「『その街のこども 劇場版』の上映をきっかけに立ち上がったイベントだが、今回で終わりにせず毎年続けていきたい。人と人がつながる場を提供していきたい」と今後の抱負を語る。

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