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トアロードのアトリエ兼ギャラリー「苺小屋」が5周年-女性2人が運営

谷中さんの作品「いちご+いちごミルク」

谷中さんの作品「いちご+いちごミルク」

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 神戸・トアロードにあるアトリエ兼ギャラリー「アトリエ苺小屋(いちごや)」(神戸市中央区下山手通2、TEL 078-958-6465)が6月18日、5周年を迎えた。

ふじたなおこさんによるパフォーマンス人形劇「苺ケーキ裁判」

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 ビル5階にある8坪の同ギャラリーは、展示スペースと常設ボックスを設ける。「小さいスペースだが、『こぢんまり』ではなく空間を最大限に使って展示してもらいたい」と同ギャラリーを営む谷中亜紀さんと森脇正奈さん。

 谷中さんと森脇さんは神戸芸術工科大学卒業後2000年9月より作家活動を始め、年に数回のグループ展や個展を開催。その後、神戸のギャラリーやアートスペースが減っていく中「神戸をアートでもっと盛り上げたい。展覧会の場で幅広い年齢層のアーティストや訪問客が交流を持てるような空間を作りたい」という思いで同ギャラリーをオープンした。

 店名は「女子2人の小さなスペース」を連想できる「イチゴ」と「小屋」をつなげた造語。「いかにもアートギャラリーという感じの名前にしたくなかった」と森脇さん。イチゴと瓦屋根を組み合わせたトレードマークは家紋をイメージしてデザインしたという。

 谷中さんは、「昨年までは、床に座ってゆっくり作品を見ていただけるように室内を土足厳禁にしていた。今年から土足解禁にして『アットホーム感がなくなるのでは』と心配だったが、靴を脱ぐ手間がなくなりスムーズに観覧していただけるようになった」と話す。「展覧会を開いていく中で、作家さんやお客さまの意見で自分たちだけでは気が付かなかったことが改善された。2人で開いたが、たくさんの方に支えられて今があると感謝の気持ちでいっぱい。これからも雰囲気の良い空間になるよう改善していきたい」とも。

 今月26日から、「あまい」をテーマにした記念作品展「甘展(あまてん)」をスタート。ホイップクリームとチョコレートを歯磨き粉に見たてた森脇さんの作品「虫歯予防?」や、チョコレートの包み紙で作った山本雅也さんの作品「ラッピング・ドレス」など、作家41人による作品66点を展示する。

 初日には、アーティストによるパフォーマンスイベントも開催。ふじたなおこさんによる人形劇や小池照男さんによる「ほうきの柄で作った笛」の演奏など、9組のアーティストが同ギャラリー5周年をパフォーマンスで祝った。

 営業時間は11時~19時。金曜定休。7月6日まで。

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