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リュック・フェラーリと米実験作曲家たちの映画、神戸と大阪で日本初上映へ

映画に出演する作曲家のテリー・ライリーさん

映画に出演する作曲家のテリー・ライリーさん

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 「C.A.P.(芸術と計画会議)」(神戸市中央区山本通3、TEL 078-222-1003)が企画・制作協力するイベント「音を視る-リュック・フェラーリとアメリカ実験音楽の巨匠たち」が12月11日・12日、「コーポ北加賀屋」(大阪市住之江区)と「神戸アートビレッジセンター」(兵庫区)で開催される。

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 リュック・フェラーリとアメリカの実験作曲家たちの音楽や独特の活動を伝える映画2作品を日本初上映する同イベント。マイケルナイマンの著書「実験音楽」の翻訳を担当した音楽美学者・椎名亮輔さんが発起人となり、音楽関係者たちと実行委員会を立ち上げ今回の開催に至った。

 当日は、フランスの音楽学者であり映画監督のジャクリーヌ・コーさんと音楽学者で「アメリカ実験音楽は民族音楽だった」の著者・柿沼敏江さんなどをゲストに迎えてトークショーも行う。

 11日は「コーポ北加賀屋」で「映画で聴く電子音楽の異才~リュック・フェラーリ」をテーマに開催。フランスを拠点に電子音楽を追求してきた現代音楽の巨匠・リュック・フェラーリの音楽作品をフィクション的映像化したドキュメンタリー映画「引き裂かれた交響曲の物語」(54分、2010年、監督=ジャクリーヌ・コー)を上映。

 翌12日は「神戸アートビレッジセンター」で「アメリカの実験作曲家たち」をテーマに開催。アメリカ現代音楽をフランスへ普及した故ダニエル・コーの遺稿をもとに、妻でもある映画監督のジャクリーヌ・コーさんが作曲家へのインタビュー、デモンストレーションなど交え映画化した作品「プリズムの色、時間のメカニック」(96分、2009年、制作・監督=ジャクリーヌ・コー、作=ダニエル・コー)を上映する。

 同実行委員の下田展久さん(C.A.P.)は「11日の上映作品は、ジャクリーヌ・コー監督がフェラーリの交響曲『引き裂かれた交響曲』に独自の映像で挑み再構成した映画。官能的であり同時に社会的な問題にも向かい合う独特の表現が魅力。12日の上映作品は、音楽ファンなら誰もが知っているジョン・ケージ、フィリップ・グラス、テリー・ライリー、ラモンテ・ヤングなどアメリカ実験音楽の巨匠たちの生の姿を紹介する興味深い映画。どちらもなかなか見ることができない貴重なものなので、ぜひこの機会に体験していただきたい」と話す。

 11日の開催時間は16時~18時。料金は2,000円。定員60人。12日の開催時間は19時~21時15分。料金は1,500円。定員80人。事前の申し込みが必要。予約方法はホームページで確認できる。

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