プレスリリース

イエネコの「防除推進外来種」指定撤回を求め、計6.8万筆の署名を提出。要望書に対する環境省の回答も公開

リリース発行企業:公益財団法人どうぶつ基金

情報提供:

犬や猫の殺処分ゼロの実現を目指す公益財団法人どうぶつ基金(所在地:兵庫県芦屋市、理事長:佐上邦久)は、2026年7月23日、環境省に「イエネコ」の防除推進外来種指定に反対する署名17,026筆を追加提出しました。2026年7月9日、『環境省に生態系被害防止外来種リストの見直しにおけるイエネコの取扱いに関する要望書』とともに第一弾の署名を提出しており、今回の追加提出によって実に68,471筆の署名が提出されたことになります。



? 要望書全文:生態系被害防止外来種リストの見直しにおけるイエネコの取扱いに関する要望書

第一弾の署名とともに提出した上記の要望書に、どうぶつ基金は以下4つの要望を記しました。
- イエネコ(飼い猫・野良猫)を「防除推進外来種」として扱うことを中止すること。
- ノネコを「防除推進外来種」から削除する方針に賛同すること(仮に科学的根拠とエビデンスによってイエネコが在来種を絶滅に追い込む危険が証明され、猫への対応がどうしても必要となる場合も、駆除ではなく人道的・科学的手法によること。希少種保全を放棄するものではありません)。
- 猫の飼養・個体数管理は、外来種対策ではなく動物愛護管理法に基づく適正飼養とTNR・地域猫等の人道的手法で行い、屋外の猫・地域猫・TNR・給餌の制限や関係者への不当な圧力を行わないこと。
- 猫の取扱いに関わる判断は、動物愛護の専門的知見と当事者を加えた構成のもとで、改めて検討すること。


■上記要望に対する環境省の回答

<1、2及び4について>
生態系被害防止外来種リストは、特定外来生物被害防止基本方針に基づき、発信・作成を通じて、国民に対して外来種の適切な取扱いを呼びかけること等を目的に作成しているものです。
ネコについては、検討会において有識者から、種としての生態系等へのインパクトを踏まえ「防除推進外来種」に「イエネコ」という種名を掲載すべきとの指摘があり、その方向で検討を行ってまいりました。
一方で、現在、多くの方から本件に関し、様々なご意見をいただいているところです。
これを踏まえ、国民の皆様に外来種の適正な取り扱いを呼びかけるために作成したリストにより、誤解を与えることのないよう、再度検討を行っているところです。

<3について>
本リストは、国民に対して外来種の適切な取扱いを呼びかけること等を目的に作成しているものであり、屋外の猫・地域猫・TNR・給餌活動の制限や関係者への不当な圧力を行うものではありません。

■どうぶつ基金の見解

環境省は、多くの国民から寄せられた懸念を受け止め「再度検討を行っている」としていますが、どうぶつ基金をはじめ、多くの方が求めている「イエネコ(ノネコを含む)を『防除推進外来種』に指定しないこと」に対する明確な方針転換は示されていません。
これまでに全国で推進されてきた動物愛護管理法に基づく適正飼養やTNR(Trap-Neuter-Return)・地域猫活動との整合性や矛盾については、依然として大きな懸念と不安が残ります。

【個別回答に対する反論と見解】
- 「防除推進外来種」指定の再検討について(質問1・2・4への回答に対して)
環境省は「誤解を与えることのないよう、再度検討を行っている」と回答していますが、本質的な問題は「誤解の有無」ではなく、「殺処分ゼロを目指して取り組んできた人道的な猫の個体数管理(TNR・地域猫活動)」と「防除(排除・駆除)を前提とした外来種対策」という相反する施策が同時に存在する=国のダブルスタンダードにあります。
イエネコ・ノネコを問わず「防除推進外来種」としてリスト化することは、これまで地域社会やボランティア、自治体が一体となって進めてきた人道的な取り組みを阻害し、不必要な対立や遺棄・虐待といった不当な圧力を生み出すリスクを排せません。形式的な表現の修正や単なる説明の補足にとどまらず、「ネコ」そのものを「防除推進外来種」から完全に除外することを強く求めます。

- 地域猫活動やTNRへの影響について(質問3への回答に対して)
環境省は「屋外の猫・地域猫・TNR・給餌活動の制限や不当な圧力を行うものではない」と回答していますが、現場において「防除推進外来種」という位置づけが一人歩きすれば、TNR活動や適正な給餌管理に対する地域住民の理解は著しく低下します。行政が公式に「防除」の対象として捉える姿勢を示す以上、現場での摩擦やボランティア活動への心理的・実質的な圧迫は避けられません。
科学的知見と動物愛護の精神を両立させるためには、外来種対策の枠組みではなく、動物愛護管理法に基づいた人道的な手法による管理こそが唯一の実効的かつ持続可能な解決策であると考えます。




どうぶつ基金は、希少種の保全や生態系の維持を否定していません。科学的根拠に基づいた自然保護と、人道的な動物福祉の双方が尊重される社会の実現を目指しています。

本日提出した累計約6.8万筆の署名に込められた国民の切実な声と不安を受け止め、環境省におかれましては、単なる周知不足としての「誤解の払拭」ではなく、専門家や動物愛護の当事者を交えた透明性の高い再検討の場を設置し、「イエネコ」「ノネコ」を防除推進外来種に指定しない決断をされることを深く期待いたします。

■ 引き続き署名活動を行っています!

どうぶつ基金では、Change.orgでオンライン署名を引き続き行っています。集まった声は、環境省への働きかけに活用させていただきます。皆様のご協力をお願いいたします。

? 署名ページ:イエネコを「防除推進外来種」にしないよう、環境大臣に求めます




公益財団法人どうぶつ基金
公益財団法人どうぶつ基金は、1988年の創設以来、一貫して猫をはじめとする動物の福祉と適正管理に取り組んでいます。全国598の自治体(行政)と協働して「さくらねこ無料不妊手術事業(TNR)」を実施し、これまでに44万頭を超える(累計441,876頭)の野良猫・多頭飼育崩壊の猫に無料で不妊手術を行ってきました。環境省とも動物愛護管理の分野で連携し、これまでに35を超える自治体から表彰状・感謝状を受けています。

<組織概要>
名称:公益財団法人どうぶつ基金(Animal Action Fund)
住所: 兵庫県芦屋市奥池南町71-7
設立:1988年6月
理事長:佐上 邦久
公式サイト:https://www.doubutukikin.or.jp

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