神戸らしいおしゃれな商品を発掘し新たな神戸ブランドとして発信していく試み「神戸セレクション」の最終審査会が8月29日、神戸市産業振興センター（神戸市中央区東川崎町1）で開かれた。

「神戸セレクション．6」に認定された上位3社

　6回目となる本年度からは一般からも審査員を公募し、約60人の一般審査員が参加。書類選考で最終審査に残った104社の企業がブースを設置し自慢の商品の試食や展示を行う中、真剣なまなざしでブースを回り審査に当たった。

　公募を受けて審査員に応募したという神戸市在住の40代女性は「半分も回れてない時点で既におなかがいっぱいだが、全ブースの商品をしっかり見て投票する」と意気込む。運営スタッフとして以前から同イベントに関わる50代女性も「こんなに盛況な審査会は初めて。自分自身も楽しんでブースを回りたい」と笑顔で語る。

　投票の結果、「神戸牛串懐石『六甲のしずく』」（名産神戸肉　旭屋）、「神戸ワインマスタード（粗びきタイプ）」（平郡商店）、「神戸酒石鹸」（無添加石鹸本舗）をはじめとした62品が「神戸セレクション．6」に認定。今後は、京都大丸やヤマトヤシキ姫路店での販売会や「楽天市場」での特設モールでの販売などを行っていく。

　同イベントの事務局を担当する神戸市産業財団販路開拓支援部の阪上梨恵さんは「今まで5年間やってきて企業や関係者の認知度は上がってきたが、一般へのアピールが不足していた」と振り返る。「今回は初めての試みで反省点もあるが、来年度以降も市民の方に興味をもって参加いただけるイベントにしたい」とも。