兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1)のギャラリーやホールで3月8日、展覧会「2012年度/宝塚大学 卒業制作展・修了制作展 教員と在学生によるコラボレーション展」が始まった。
宝塚大学(宝塚市)の学部生や大学院生が参加し「学びの集大成」となる同展。4年生が卒業制作として、約1年をかけ制作した作品を多く展示。中には在学生と教員のコラボレーション作品も。教員を含め22コース、約250人が参加した。
舞台公演や映画・ドキュメンタリー作品の上映、写真展なども行う。洋画や彫刻作品など作品約250点を上映・展示する。「崔洋一特任教授」の講演会(3月9日14時30分~16時)やファッションショー(3月9日13時~14時、3月10日14時~15時)も予定する。
コースごとに展示にも趣向を凝らした。教員と在学生とのコラボ作品の一つでは、コントローラを使わず、体を使って遊ぶ体感ゲームを実際に体験できる。マンガコースでは展示スペースを舞台に一枚の絵と小道具「警察の捜査ファイル」を使って犯人を捜す体験ができる。
造形芸術学部准教授の森口まどかさんは「コラボレーションは初めての試み。教員が技術を教えるだけでなく、実際に学生と作業をすることで学生が成長できる機会になった」と笑顔を見せる。
メディア・デザイン学科助教の松野一樹さんは「卒業制作は芸術大学にとっての卒業論文。やり方はそれぞれだが、完成を目指しやってきた。兵庫県立美術館で展覧会を開催するのは3回目、展示のグレードも上がってきたのでは」と話す。
開館時間は10時~18時。入場無料。今月10日まで。