神戸・栄町通のカフェ「bucato cafe(ブッカートカフェ)」(神戸市中央区栄町通3、TEL 078-393-3815)で3月2日、震災復興祈願イベント「竹中精肉店×石田裕之 食と音楽で奏でる?」が行われる。主催は「神戸 元町 三宮中心」コミュニティー。
今年で5年目となる同イベントの発起人は「お料理プロデューサー」のたけやんこと竹中篤志さん。宮崎で牛の病気「口蹄(こうてい)疫」が流行した際に牛肉の安全性や味の良さをPRするために始めたが、東日本大震災以降は「過去を振り返り、今を知り、未来のため」にと東北に義援金を毎年送り続けている。
竹中さんは、関西スーパーマーケット精肉部門にサブチーフとして在籍した7年間で培った技術を生かして、肉料理を中心とした四季と食を楽しむイベント「竹中精肉店」を同カフェで毎月開催。仕事を辞めてから1年が過ぎ、肉を切る技術が次第に衰えていることを理由に、今回で肉をさばくパフォーマンスは一区切りつけて最後にするという。
当日は、被災地(宮城県石巻市・女川町)を毎月訪問しライブを行っている神戸在住のシンガー・ソングライター石田裕之さんをはじめ、博多の人気カフェ「モカジャバカフェ」の松藤明子さん、クリエーターの阿曽真佐也さん、福岡県糸島市を拠点に活動するハーブティーアーティスト・有持要さんがゲスト参加。展開するメニューは、「720牧場グループ」(宮崎)の国産牛を中心とした焼き肉、サムギョプサル、「モカジャバカフェ」看板メニューのタコライスなど。石田さんのライブのほか、物販コーナーでは、阿曽さんのオリジナルゆるキャラ「ヤサグレさん」グッズや有持さんの「魔法のハーブティー」出張販売も行う。
「石田さんの奏でる音楽と東北の話を聞きながら、おいしく楽しい空間を通じて平凡な日常が本当にありがたいことだと感じていただきたい」と竹中さん。石田さんは「音楽だけでなく毎月足を運んでいる被災地からのメッセージもお届けする。肩肘張らず息の長い支援の輪を作りたい」と話す。
開催時間は18時30分~21時30分(途中参加、途中退場可)。参加費は3,000円(1ドリンク付き)。定員は50人。申し込みは前日まで受け付ける(定員に達し次第締め切り)。参加費の一部は義援金に充てる。