「神戸コレクション」プロデューサー・高田恵太郎さん、神戸学校で講演

「ファッションは生き方」をテーマに講演した高田恵太郎さん

「ファッションは生き方」をテーマに講演した高田恵太郎さん

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 フェリシモ(神戸市中央区浪花町)主催の「神戸学校」が1月24日、「神戸コレクション」エグゼクティブプロデューサーの高田恵太郎さんを講師に迎えてエスパスフェリシモホール(須磨区)で開催された。テーマは「ファッションは生き方」。第1部で講演、第2部で質疑応答が行われた。

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 第1部で高田さんは、ファッション業界に入ったきっかけを「高校に入学すると、ファッションや音楽が満ちあふれ、『VAN』を着ている友だちのボタンダウンに綿のパンツスタイルにあこがれていた。『女性にモテたかった』のも大きい(笑)」と振り返った。「神戸の高架下にインポートの靴を買いに行っていたのが、神戸に関する仕事をするきっかけだった」とも。

 1995年の阪神・淡路大震災以降、「神戸を元気にしたい」という思いから始めたという「神戸コレクション」は消費者目線。「パリコレクション」「ミラノコレクション」が半年先の洋服を扱い業界人や報道向けなのに対し、「次の日にお店に行けば買うことの出来る商品」を、平均年齢25歳女性の観客向けに行うのが特徴。高田さんは「四国、岡山、広島などからも観客が集まるが、みんなコレクションを見た後すぐに帰ってしまう。ファッション都市神戸のアピールにはなったが、神戸を活性化できているのかはまだ疑問が残る」と明かした。

 第2部は質疑応答。会場からの、「若い社員に仕事を任せる際、最も気をつけることは何ですか?」という質問に、高田さんは「ただの作業要員ではいけない。大きな組織ではないからひとつのプロジェクトのプロセスをすべてわかってもらうことが大切。多少時間はかかっても目指すゴールが分るようちゃんと説明をするようにしている」と話す。ほかにも、「男性のファッションが輝くようなイベントはしないのか?」という質問に、高田さんは「個人的には男性向けのイベントをやりたいが『神戸コレクション』の男性バージョンをやって、若い男の子が1万人集まるのはちょっと(笑)」と明かし、会場からも笑いが漏れた。

 高田さんは大阪府出身。大学卒業後、アパレルメーカーVANヂャケットに入社。同社倒産後、企画会社、スポーツメーカーを経て神戸ファッションマートプロジェクトに参加。今年3月の開催で14回目を数える「神戸コレクション」第1回目を2002年8月に開催。55歳を機に「オヤジベンチャー」を目指してITベンチャー企業、ファッション企業等のアドバイザーとしても活動している。

 フェリシモの主催する「神戸学校」は1995年の阪神淡路大震災をきっかけにスタートし、今回で141回目を数えた。参加料は全額、「あしなが育英会」の神戸レインボーハウス運営支援に活用される。

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