神戸・三宮にある都市公園「東遊園地」(神戸市中央区加納町6)で1月17日早朝、神戸市民と神戸市の連携で21回目となる「阪神淡路大震災1.17のつどい」が開催された。
17日で阪神・淡路大震災から21年を迎えるに当たり、犠牲者への慰霊と鎮魂、震災から生まれた「きずな・支えあう心」を次世代に語り継いでいくために開かれた同イベント。東遊園地グラウンドには竹灯籠が「未来」「1.17」の形に並べられ、5時ごろから参加者が中のろうそくに点灯。各地から集まった竹灯籠には「平和」「夢」「祈」「仲間」などさまざまなメッセージが書き込まれていた。
震災が起こった5時46分。参加者全員による黙とうがささげられ、「慰霊と復興のモニュメント」周辺の献花所で遺族や市長らが追悼のあいさつと献花を行った。
21歳に震災で母を亡くしたという遺族代表の山本広美さん(42)は「あまりにもつらすぎて震災の体験を直視できずにいたが、昨年、私自身が心に決めた『心の成人式』を迎えたことで、これからは多くの方々に震災のことを忘れずに、また大好きな母がこの世で生きていたことを伝えていきたい」と話した。
同公園近くの「神戸関電ビル」では窓の明かりで「1.17」の文字をビル壁面に点灯。同公園には「東日本大震災 灯籠」と神港学園硬式野球部のメンバーが鳥取県の雪で作った「雪地蔵」も並べられ、参加者が手を合わせる姿も見られた。
当日は東日本大震災発生時刻の14時46分と17時46分にも会場で黙とうを行った。