神戸・再度山の麓にある「海外移住と文化の交流センター」(神戸市中央区山本通3)5階ホールで7月22日~24日、植物から生まれた音階を実現する楽器「POLYGONOLA(ポリゴノーラ)」のイベントが開かれる。主催は「C.A.P.(芸術と計画会議)」(同)と「生物振動研究所」(広島県東広島市)。
ポリゴノーラとは、金属製のさまざまな多角形の板を並べて従来のドレミではない音階を奏でる楽器。生物振動研究所の櫻井直樹さん(広島大学特任教授)が熟成したスイカの共鳴振動を人間の可聴範囲の音にしてみたところ、インドネシアのガムランのような響きであることから「スイカの音」を楽器にしようと考え、製作したという。楽器名は、ポリゴン(Polygon=多角形)とオラ(ola=波)を結び付けた。
関西初披露となる今回は、22日・23日=楽器の展示と試奏、24日=櫻井さんによる製作秘話などの紹介をはじめ、サウンドアーティスト・鈴木昭男さんによるポリゴノーラの即興演奏、志村哲さんの尺八や桜井真樹子さんの声とのセッション、参加ミュージシャンたちの実体験と櫻井さんの理論をクロストークするシンポジウムなどを行う。
櫻井さんは「昨年10月にポリゴノーラのお披露目公演を東京新宿オペラシティーで行った。今回は関西でのデビュー。24日の司会は、六甲高校在学当時からの友人である渡辺くんが務めるので、ざっくばらんな雰囲気で楽しんでいただけるのでは」と話す。
開催時間は、22日=12時~19時、23日=10時~19時、24日=14時30分~17時。料金は、22日・23日=無料、24日=前売り2,500円、当日3,000円(高校生・大学生・障がい者は1,500円、中学生以下無料、未就学児は入場不可)。定員は100人。問い合わせは「C.A.P.(芸術と計画会議)」(TEL 078-222-1003)まで。