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インタビュー2013-12-18

「神戸を絵でいっぱいにしたい」-透明水彩画家・田尾正一さんに聞く

海があり、山があり、その間に街がある都市神戸。観光名所が多いことでも知られる神戸を中心にこれまで1000枚以上の絵を描き、「絵でいっぱいにする」という夢に向かって活動する透明水彩画家でカルチャーセンター講師の田尾正一さんに話を聞いた。

■透明水彩とは

-いつごろから描き始めた?
もともと絵には関係ない仕事をしていた。当時は土日に趣味で描いていたが、退職して1~2年してから本格的に始めた。作品展を開催した時に知り合いから言われた「絵を教えているのか?」という問いかけがカルチャーセンターで透明水彩画の講師をするきっかけになった。

-特徴は?
水彩画には透明水彩と不透明水彩があるが、学校で水彩画を描く時に特に意識しないかもしれない。透明水彩はまず絵の具が違い、描いた時に透明感があるので下の色に影響されるのが特徴。不透明水彩絵の具で描いた絵よりもよりも、より繊細な透明性が表現でき、魅力的な雰囲気が醸し出される。

-魅力は?
白い画用紙と透明水彩絵の具が相まって素晴らしい輝きを発すること。伸びやかな表現ができる。必要な用具が少なく、思いついたらいつからでも1人でも容易に始めることができる。

■活動
-現在の活動は?
三宮や名谷、舞子など、神戸市内のカルチャーセンター数カ所の教室で透明水彩画講師を務めている。併せて、近隣の小学校やデイサービスなどの施設に自作のDVDを持参し、多くの方に絵を見ていただける機会を作る活動もしている。                      

-そのきっかけは?
もともと、こういった活動をする気はなかったが、以前施設の方と一緒にDVDを見ていると、すごく一生懸命見入ってくれたのが印象的だった。神戸の有名な観光名所などを描いている絵も多いので、それぞれが自分の記憶と照らし合わせ昔を思い出し喜んでくれたのがうれしかった。喜んでくれる方の役に立つのであれば、と今ではシリーズ3作目まである。

-神戸を中心に活動?
神戸を中心に活動しているが、日本にとどまらず海外でも旅行へ行くとどこでも絵を描いている。神戸は旧居留地や六甲山、異人館、中華街、酒蔵もあり、絵の題材には困らない街。紅葉の時期の京都や大阪城も素晴らしいので、今後もたくさんの場所を描きたい。 

■自分らしさ
-絵を書く場所を選ぶ基準は?
赤青緑などさまざまな色彩が豊かなところや遠近感を感じられる場所が好きでよく描いている。地味な場所よりもコントラストがはっきりあり、曇りよりも晴れがいい。有名なところに行っても描きたいと思わなければ描かないことも。

-お気に入りの場所
神戸の街、異人館や旧居留地など。出石の絵(写真)は自分でもうまくかけたなと感じている。光の加減も良かった。描く対象を見に行く時の天気や季節も大事な要素。

-自分らしさ
描きたいもの、イメージする完成図に必要なものだけ描く。邪魔なものは書かずに省略する。何を書いたら絵になるか、きれいかを考えて描くようにしている。イメージする力と省略するものの選定にも自分を表現して独自性を発揮していきたい。

-絵を書く上で大切にしていることは
透明水彩画なので、色を濁らせないこと。色を混ぜる時は2~3種類まで、それ以上混ぜると色が濁ってしまう。一度塗った上に同系でない色を重ねてしまうのも色が濁る原因となるので塗らない。また、きれいな水を使うことも大切。それを守ればきれいな透明水性画が描ける。

■今後について
-田尾さんの夢は?
絵を描くのが好きな人、絵を見るのが好きな人など絵のファンをたくさん作って、家に絵を飾ってほしい。店舗や会社、工場、公共施設により多くの絵を飾っていただければと思う。外国で多くの家庭のベランダに花を飾ってあるのを見たことがあるが、道を通るだけで楽しそう。神戸でも行く店行く店にすてきな絵が飾ってあれば楽しいのに、と思う。神戸を絵でいっぱいにしたい。

今はどの町も皆同じで差別化がない。「神戸の街にはどの通りのお店に入っても絵があってすてき。なにか楽しい気持ちになれる、一度訪れてみたい」と感じるようなアートの街になってほしい。

■取材を終えて
取材当日大きなかばんを持って現れた田尾さん。「生徒さんがいつでも参考にできるようにと思って、いつもたくさんの絵を持ち歩いている」と机に広げて見せてくれた。絵に関する思い出や情景を話してくれる田尾さんの表情はとても楽しそうで、「これからもさまざまなところで作品展を開きたい」と今後の展望も聞かせてくれた。田尾さんの今後に注目していきたい。

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