みなと神戸の玄関口である新港第3突堤に9月3日、「神戸三宮フェリーターミナル」(神戸市中央区新港町)が完成し、披露式典が行われた。
新施設は鉄骨3階建て、延べ床面積は2522平方メートル。外観は神戸港の未来と歴史的建造物の多い周辺地域になじみやすいようデザインした。施設内は全面バリアフリーを採用し、1階には発券カウンターとロビー、2階には搭乗口や乗客待合室、軽食コーナー、売店、ベビールーム、3階には展望室、展望テラス、軽食コーナーを設ける。
式典では、施設ロゴの除幕式やテープカットを行い、神戸ポートタワーのマスコットキャラクター「キャプテンタワー君」も応援に駆け付けた。岡口憲義神戸副市長は「三宮駅や阪神高速道路にも近く便利な立地なので、フェリーを利用されない方にもぜひ訪れてほしい。新しい神戸の玄関口としての発展を期待している」とあいさつした。
国土交通省・神戸運輸管理部開示振興部長の村松智司さんは「少子高齢化で人手不足が懸念されているが物流も人材不足が問題になり、特にトラックドライバーの不足は深刻。トラック輸送からフェリー輸送に切り替える業者も出ているので、需要が増すものと考えられる。観光面においては来年度を海洋観光年度にすることになったので、海洋観光の振興に努めていきたい」と話す。
新ターミナルからの第一船は7日19時45分初の小豆島・高松行きジャンボフェリー。10月1日には、16年ぶりとなる南九州航路を開設し、神戸・宮崎間を結ぶ宮崎カーフェリーが就航する。航路や時刻表は各社ウェブサイトで確認できる。