生田神社（神戸市中央区下山手通1）境内北側「史跡 生田の森」で6月19日夜、ホタル観賞会「ホタル観賞の夕べ」が行われた。

ライトアップされた境内

　「生田の森」では、小川の縁に参加者が座り流れてくる杯が自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を読む行事「曲水の宴」（4月上旬）をはじめ、初夏の風物詩として同イベントを開催。「生田の森」を多くの人に知ってもらおうと2010年から「生田森を守る市民の会」主催で行われている。

　今年から同神社がイベント主催を受け継ぎ、ゲンジボタル300匹を小川に放流。同神社を夜間開放するのは、大みそか、「大海神社祭（夏祭り）」のほか、同イベントのみとあって開門前から長い行列ができた。19時30分～20時30分と短時間だったが、約1000人がホタルの織り成す光の芸術を楽しんだ。

　この日、仕事帰りにプライベートで立ち寄ったという神戸発アイドルユニット「KOBerrieS♪（コウベリーズ）」の間中芽衣さんと伊藤優里さんもホタルを鑑賞。優里さんは「他県に住んでいる祖母の近所で一度だけホタルを見たことがあったが、神戸で見るのは初めて。地元で見るホタルはとても幻想的」とほほ笑んだ。芽衣さんは「マンションやお店がある街中でホタルを見ることができてとても驚いた。パワースポットといわれているこの場所には今年の5月に初めて訪れたが、あらためてすてきな場所だなと感じた」と話した。

　「生田の森」の開門時間は9時～18時（冬季は17時まで）。