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ネパール人男性が仙台から神戸まで単独走破 母国の震災復興支援訴え慈善イベント

仙台から神戸まで917キロを単独徒歩で縦断中のディリップ・BK・シュナールさん

仙台から神戸まで917キロを単独徒歩で縦断中のディリップ・BK・シュナールさん

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 「日本・ネパール友好センター」(ネパール・ポカラ)代表のディリップ・BK・シュナールさんが9月2日、ネパール大地震の復興支援を訴えて仙台から神戸まで徒歩で縦断しているチャリティーウオークのゴールを迎える。これを受けて、神戸・三宮のひょうご産業活性化センター(神戸市中央区雲井通5)で同日、ネパールの震災復興を共に考えるチャリティーイベントが開催される。

甚大な被害を受けたシンドゥパルチョーク地区

 同チャリティーウオークならびに同イベントは、2015年4月25日に発生したネパール大震災から復興するために必要な資金を集め、東日本大震災や阪神・淡路大震災から立ち直った日本から復興のアイデアを得ることが目的。そのため、シュナールさんは8月10日に札幌から仙台入りし、仙台から神戸までの917キロを単独徒歩で歩きながら、各地で出会う人々にネパールのことを伝え、日本の震災経験を学んでいる。

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 シュナールさんは、2003年に来日し、以後、日本でネパールの子どもたちのために学校を建設する「NGOつぼみ学校ポカラ」の活動や「TEDxSapporo」の活動に従事。その後、故郷のポカラに「日本・ネパール友好センター」を建設するため2015年1月に帰国。活動を本格化させた直後に被災した。

 被災後は、村の8割が甚大な被害を受けながら、整備された道もないため徒歩でしか立ち入ることのできない標高4100メートルのシンドゥパルチョーク地区に移動し、単独で復興支援を実施。国際ボランティアによるヘリコプターを使った支援も、墜落事故で失敗し、支援が続かない状況が続いていることから、「確実に支援を届けるために自分自身が日本で資金を集め、カトマンズやインドで支援物資を購入してロバで現地に運ぼう」と当チャリティーウオークを企画した。

 この企画を知った神戸の友人が中心となり、シュナールさんが神戸に到着する日に同チャリティーイベントを計画。イベント当日は、シュナールさんにネパールの現状と支援の必要性を話してもらうとともに、参加者にネパールのことをより身近に知ってもらうため、神戸市内でネパール料理を提供するレストランの協力を得てネパール料理も用意。「世界のごちそう パレルモ」(東灘区)のシェフ・本山尚義さんからは「ムングダル」(緑豆)のカレーと「ククラコマス」というチキンのカレーを、「ネパール料理 ククリ」(兵庫区)のシェフ・尾川周三さんからは「アチャール」という野菜や果物の漬物が提供される。

 現在神戸に歩いて向かっているシュナールさんからは「東北から神戸まで歩く中で、多くのことを学んできた。神戸でも皆さんの経験を教えてもらえることを楽しみにしています」と話す。

 同イベント主催者の一人・鈴木敏郎さんは「阪神・淡路大震災当時、神戸は海外から多くの支援をいただき、ネパールからも毛織物などの物資の援助を受けている。あれから20年たった今、さまざまな課題と向き合ってきた神戸だからこそできる恩返しがあるはず」と話す。「ぜひ多くの方にご参加いただき、何ができるのかを一緒に考える機会にしたい」とも。

 開催時間は、19時~21時(18時30分開場)。無料でも参加できるが、イベントページでチャリティーチケットを販売しており、購入をお願いしている。