神戸市営交通(神戸市中央区加納町6)が8月1日、100周年を迎えた。
神戸市交通局は市電の前身である神戸電気鉄道の市街電車事業を継承し、1917(大正6)年に「神戸市電気局」として設置。市営として発電・配電および市街地路面電車事業を開始した。
8月1日から、市役所1号館2階市民ギャラリーで「神戸市営交通100周年懐かしの写真パネル展」(9時~17時30分、今月6日まで)を行い、市電や市バスの写真展示のほか、市電や地下鉄車両の模型、100周年を記念したオリジナル商品を展示。初日にはオープニングセレモニーやボンネットバス「こべっこII世号」の特別展示・運行を行った。
100周年記念商品は、日本郵便によるオリジナルフレーム切手「市バス編」「市電・地下鉄編」、神戸みのりの公社(西区)による神戸ワイン「神戸市営交通100周年記念ワイン(赤・白)」(720ミリリットル、1,620円)、文明堂神戸店(兵庫区)による「市電デザイン箱入りカステラドーナツ」(864円)など。
ANAクラウンプラザホテル神戸(北野町)では、神戸市交通局監修の下、製菓・製パン料理長の田上博基さんがチョコレートを用いて市営地下鉄3000形車両を表現した横約17.5センチ×縦約7.5センチ×高さ約8センチの「オリジナル神戸市営地下鉄ケーキ」(3,800円、1日1台限定)を10月31日まで販売。チョコレートの中には、アーモンドの香るスポンジにホワイトチョコレートムースやイチゴのクリーム、ラズベリーのジャムをサンドし、子どもから大人まで楽しめるケーキに仕上げたという。
田上さんは「ホテル階下の地下3階には市営地下鉄『新神戸駅』があり、お客さまはもちろん、スタッフも長年利用している。愛着のある市営地下鉄の車両を模したケーキを作製し、100周年を共に祝福したいという思いから今回の企画が実現した。1日1台限定だが、予約は2日前から受け付けているので1両ではなく2両、3両と連結して持って帰りたいというお客さまのご要望にもお応えしたい」と笑顔で話す。