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神戸・大倉山の安養寺で僧侶ら主催「テラキテ」 企業がサポート、学生とコラボも

同実行委員の安養寺の僧侶、神戸芸術工科大学の学生、フェリシモ「おてらぶ」関係者ら

同実行委員の安養寺の僧侶、神戸芸術工科大学の学生、フェリシモ「おてらぶ」関係者ら

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 神戸・大倉山にある安養寺(神戸市中央区楠町7)で10月8日、僧侶らが主催するイベント「テラキテ」が開催される。

イベントプログラム案を発表する学生ら

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 今年で3回目となる同イベントは、「若い人や寺・仏教になじみのない人たちに足を運んでもらいたい」という僧侶らの思いから始まったもの。毎年、境内が人で埋め尽くされ、予想を遥かに上回る来場者が訪れるという。

 今回、企画にはフェリシモ(中央区浪花町)の社内部活動「フェリシモおてらぶ」と神戸芸術工科大学(西区)の学生が初参加。同部活動は「お寺文化から心豊かな暮らしのヒントを見つける」をコンセプトに生活者目線で寺に触れながら学ぶカルチャーコミュニティーで、仏像を写し描きする「写仏」プログラムや仏像の螺髪(らほつ)をイメージした「らほつニットキャップ」など、寺文化を基にした商品の販売などを行っている。

 同校ビジュアルデザイン学科のかわいひろゆき教授の授業「企画デザイン」では、「フェリシモおてらぶ」のオリエンテーションを受けた学生のうち5人が参加し、同イベントプログラムの企画・提案を実施。実践的な企画力を身に付けることを目標とする同授業では、学生たちがこれまで縁遠かった寺や仏教の世界をリサーチし、過去2回のイベントの来場者アンケートを読み込み、他の寺イベントなどを研究し、アイデアを出し合って企画をまとめ上げた。

 イベント当日は企画したプログラムを実施することで来場者の反応をじかに得ることができ、企画の良しあしの手応えが実感できる。中間プレゼンテーションでは11案のプログラムを提案し、ブラシュアップを経て、最終的に6案に絞った。

 7月10日には、学生らが同実行委員らに向けて最終プレゼンテーションを開催。検討の結果、カレー専門店「マンドリルカレー」とのコラボメニュー「テラキテ精進カレー」、風船を取り札にしたかるた「仏教バルーンかるた」、仏像になれるフォトスポット「顔はめパネル」、現代語に意訳したお経を皆で声を出して読む「現代語お経」など、ユニークな企画が採用された。

 「フェリシモおてらぶ」部長の内村彰さんは「お寺文化には、さまざまな暮らしの知恵が詰まっている。今回のように学生たちとコラボしながら、お寺文化の学びや気付きを現代の人たちが共感できる方法で紹介していきたい」と話す。

 開催時間は10時~16時。入場無料(一部有料プログラムあり)。

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