神戸・花隈にある「本願寺神戸別院(通称=モダン寺)」(神戸市中央区下山手通8)で11月26日、「第3回花隈モダンタウンフェスティバル」が開催される。主催は花隈モダンタウン協議会。
同協議会は、「花隈の歴史を後世に伝え、新たな魅力と活気を創造し、若い世代に引き継ぐ」をコンセプトに共栄印刷(花隈町)の磯田弘子会長が発起人となって地元の事業者らと2015年に結成。次世代の担い手である子どもたちをはじめ、多くの人に花隈の歴史と魅力を伝えるために、さまざまな取り組みを続けている。
地元自治会や学校などの協力も得て、昨年11月に初めて開催した同イベント。地元住民が地元の事業者や学校関係者らと交流することで、地域の連帯感が生まれ活性化につながることを期待する。5月には第2回を開催。来年からは毎年春に定期開催を予定しているという。
1階ホールでは、三味線体験コーナー、クリスマスオーナメントを作るワークショップ(小学生以上)、昔の花隈の風景を背景に記念撮影を行う「新発明タイムスリップカメラ」のほか、花隈の歴史が分かる写真展示などを展開。前庭では、地元店舗による「1日限りの屋台ストリート」を展開する。
「実は、三味線は花隈になじみの深い楽器」と自ら会場で三味線を披露するという同協議会メンバーの田中祐一さん(甲友電気設備社長)は話す。「単なる三宮に近いだけの住宅街ではなくて社交界の代表的な土地だった花隈のにぎわいを取り戻すため、イベントを通じて花隈のいいところをPRしていきたい。1954(昭和29)年にはマリリン・モンローも花隈を訪れている」とも。