神戸港近くのホテル「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」(神戸市中央区波止場町、TEL 078-371-1111)で12月1日、「兵庫のテロワール『五国の味めぐり』 第9回 但馬フェア」が始まった。
「和牛の王様」と呼ばれ、1200年の歴史が築き上げた兵庫県の「但馬牛」をはじめ、「香住ガニ」「コウノトリ育むお米」など、但馬地方の厳選食材を主役にした特別メニューを提供する同フェア。
「恵まれた生育環境や良質の水」「秘伝の飼料」「高度な肥育技術」を基に、繁殖から肥育、販売と一貫体制で生産し、すべての工程で厳しい管理・チェックを徹底し、極上但馬牛を提供し続けているという但馬牛専門店「但馬牛はまだ」。「おいしさを多くの人に知ってもらい、地元に食べに来てほしい」という生産者の思いから、一般的に市場に流通することがない希少な極上但馬牛を使ったメニューを、同ホテル内レストラン「鉄板焼『心』」でディナーの特別メニューとして初めて提供する。
関西では香住漁港でしか水揚げされない「香住ガニ」や野生復帰したコウノトリが住みやすい環境作りの一環として、農薬や化学肥料を一切使わずに栽培される「コウノトリ育むお米」のほか、「北村わさび」「田村鱒」「但馬産シカ肉」「新温泉町 アイガモ」「岩津ねぎ」にも注目。同ホテル内「レストラン『ル・クール神戸』」と「鉄板焼『心』」、同ホテル直営「スイーツ&ベーカリー『ル・パン神戸北野』」のパティシエがタッグを組み、コース料理のアミューズからデザートまでのメニューを考案した。
ル・クール神戸で提供するメニューは、6品のフェアディナー(1万3,000円)とメイン料理を選ぶフェアランチ(メイン1品3,800円、2品5,000円)。心では7品のフェアディナー(1万3,000円)と6品のフェアランチ(4,900円)を提供する。
同ホテル総支配人の檜山和司さんは「料理を通じて、『但馬が誇る最高の味を多くの人に知ってほしい』という生産者の熱い思いを届けるフェアとなっている。神戸にいながら、但馬地方の食材を味わっていただければ」と話す。
同ホテルが開業した2008年11月から「地元の食材でおもてなし」をコンセプトに行っている同フェア。1年を5シーズンに分け、総料理長自らが地元・兵庫県5つの地方「淡路」「摂津」「丹波」「但馬」「播磨」を巡って食材を探す地産地消のグルメフェアとして開いている。
2月28日まで。