神戸・元町駅南側の南京町(神戸市中央区栄町通1)で2月16日~18日、旧暦の正月を祝う「春節祭(しゅんせつさい)」が行われる。
今回は、1987(昭和62)年の初回開催から30回目(昭和天皇崩御の年と阪神・淡路大震災の年の2回は中止)の節目を記念して、総勢30頭の獅子による「獅子舞大演舞」などの特別企画を行い、南京町広場ステージをさらに盛り上げる。
同イベントは、中国での旧暦の正月を祝う節句「春節」をアレンジしたもので、1997年には神戸市の地域無形民俗文化財に指定。昨年3日間の来場者はおよそ17万人で、毎年多くの人でにぎわう。
初日(18時30分~)は、神戸華僑総会舞獅隊、神戸市立兵庫商業高等学校龍師團、南京町龍師団の3団体による30頭の「獅子舞」を披露。一瞬で面を変える中国・四川地方の伝統的芸能「変臉(へんれん)」(16日=11時15分~、14時~、16時~、17日=13時~、16時30分~、18時~、18日=13時~、15時~、18時~)は、30回記念企画として例年1人の演技を女性2人と男性1人で行う。
毎年人気を集める「ポチ袋くじ」(1枚200円)は、シンガポール旅行や南京町商品券1万円分など、30回を記念して賞品をグレードアップしたという。開催場所は南京南路。開催時間は10時30分~19時(無くなり次第終了)。
11日はプレイベントとして、全長47メートルの金龍「龍龍(ロンロン)」が神戸の町を練り歩いた。
同イベント実行委員で南京町商店街振興組合理事長の曹英生さんは「見どころは、南京町ゆかりの3団体による30頭の獅子舞演舞。南京町広場が獅子で埋め尽くされる光景は圧巻だと思う。3人同時に行う変臉も非常に珍しい。32年前の第1回開催当時のメンバーによる華麗なる龍舞も行う。昔の勘を取り戻すため現在必死に練習しているのでご期待いただきたい」と来場を呼び掛ける。