神戸・清盛隊が地元の人たちと平清盛生誕900年の記念年を祝うイベント「平清盛900歳祭」が9月9日、平家にゆかりの深い兵庫運河一帯(神戸市兵庫区中之島2)で開催された。神戸経済新聞後援。
今月29日に結成7周年を迎える神戸・清盛隊。これまでの活動の集大成として、歴史文化をテーマとした祭りを作りたいと企画した。当日は、武士の世を最初に作った平清盛の900歳を祝うべく全国の武将隊やアーティストが集まった。
新川運河キャナルプロムナード会場は「運河ステージ」「神戸のうまいもん屋台」など、運河を挟んだ向かいにある「イオンモール神戸南」会場には「イオンステージ」を設け、武将隊による演舞や音楽ライブなどさまざまな催しを展開。あいにくの雨となったが、会場には通常より延べ約1万人多い人出となった。
プログラムの一つとして、復興の街・神戸から熊本と東北へエールを送ることを目的とした「仙台・熊本・神戸 絆プロジェクト」を実施。同隊が仙台の「伊達武将隊」、熊本の「熊本城おもてなし武将隊」と連携し、これまでに各地域住民と共に手形スタンプで大きなハート型「絆アート」を制作し、神戸に持ち帰った。イベント会場でも来場者と共にアートを制作。最後は仙台・熊本・神戸の作品を合わせて一つの大きな花のアートを完成させ、お披露目した。
同隊プロデューサーの若見しのぶさんは「祭りの開催に当たっては、クラウドファンディングによる支援や地域の皆さまに大きな協力を頂いた。清盛隊だけではなく、皆さまと一緒に作り上げた祭りになったと思う。今後、神戸の歴史文化がますます色濃く露出され、観光促進へと発展していくことを願っている」と話す。
29日には、大倉山にある多目的イベントホール「神戸ラピスホール」(中央区楠町7)で「神戸・清盛隊7周年記念ライブ」を開催。16時開場、16時30分開演。料金は、前売り=3,800円、当日=4,000円。全席自由席。チケットの申し込みはメールで受け付ける。
2012年の大河ドラマ「平清盛」に合わせ神戸市が開いたイベント「KOBE de 清盛2012」のPRキャラバン隊として、「平安時代より呼び起こされ、スマホ型タイムマシンで平成にやって来た」平清盛、重盛、宗盛、知盛、重衡、敦盛、GIONの7人で構成する同隊。「KOBE de 清盛2012」が閉幕した2013年1月14日、「平安時代に戻り、眠りについた」が、ファンからの「清盛隊を存続させてほしい」という多くの声援に応え、2013年5月3日に民間団体として復活した。