神戸学院大学の学生による期間限定食堂「みんなのスープ食堂」が12月15日、神戸・みなと元町駅近くのシェアキッチン「ヒトトバ」(神戸市中央区元町通5)にオープンした。
ゼミの一環として、現代社会学部現代社会学科2年生24人が共食を通じたコミュニティーの活性化を目指して開いた。
家庭の事情など1人で食事する子どもを対象に、栄養バランスの良い食事を低価格で提供する社会貢献活動「子ども食堂」が全国的に広まる近年。学生らは、「子ども食堂」が今の日本に必要とされる社会的背景について学び、理解を深めたという。
今回参加する24人の学生が5グループに分かれ、子どもから大人まで誰もが1人で来ても楽しくおいしい食事を味わえるようなメニューを考案。1月12日までの毎週土曜に昼食を提供する。
料理はスープ、主食、副菜、デザートなどをセットで提供。各日のスープメニューは、12月22日=「愛情たっぷり野菜もたっぷり!中華風スープ」、29日=「ほくほくかぼちゃのクリームシチュー」、1月5日=「もやしたっぷりギョーザスープ」、12日=「海鮮たっぷりクラムチャウダー」。
ゼミを担当する現代社会学部准教授の松田ヒロ子さんは「学生たちが実際に企画、広報、準備、お店の運用の全てを行うことで、講義ではなく自分で学びながら、コミュニティー食堂を行う意味について主体的に考えることができるのでは」と話す。「社会との関わりを持つことでコミュニケーション力を伸ばすきっかけにもなれば」とも。
営業時間は11時30分~14時30分(無くなり次第終了)。料金は、中学生以下=300円、中学校卒業以上=500円。
「ヒトトバ」は、飲食店営業許可の施設準備を満たし、食品衛生責任者が設置されているキッチンつきの店舗。週枠もしくは単発枠の使用権を購入することによって、初期費用やランニングコストを大幅に軽減し、飲食業を始めることができる。