来春開催の防災音楽フェス「BGM(ビージーエム)スクエア」のプレイベント「BGM SEED vol.1」が9月16日、「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」(神戸市中央区小野浜町)2階の「STAGE FELISSIMO」で開催された。協力はフェリシモ(浪花町)。
同フェスは、防災大学院修士号取得者でボイスパーカッション担当のKAZZさんと、防災士でボーカル&ギター担当のシンガー・ソングライター、石田裕之さんによる神戸発音楽ユニット「Bloom Works(ブルームワークス)」が発起人となって今年4月6日に初開催。音楽を通じた防災・減災の啓発を目的に行う同フェスの実行委員会には防災を志す有志の学生などが参加し、フェス当日は約2000人が来場した。開催後のアンケート回答者の9割が「防災意識が向上した」と答えたという。
来年4月11日、2回目となる同フェスの開催も決定。「来春もフェスを成功させたい」「より多くの方に参加してもらいたい」「理念に賛同してくれる仲間を増やしたい」との思いから、ミニ企画「花蝶風月(かちょうふうげつ)」を毎月1回開催している中、「Bloom Works」が掲げる「防災を音楽で身近に」をさらに浸透させるために同フェスのショーケースとして、理念に賛同する仲間を増やすための交流の場として、「種(SEED)まき」を行うプレイベントが開かれた。
会場では、フェリシモが提供する「使って備える防災グッズ スペースエマージェンシーキット」の展示、防災を伝える神戸市立神港橘高校のオリジナルキャラクター「でんさいくん」のブースなどを開設。兵庫県立大学LAN、関西学院大学ヒューマン・サービス支援室、福知山公立大学DOKKO、兵庫県立尼崎小田高校、ハッピーアースデイ大阪などの活動をPRするパネル展示も行われた。
今年の夏、惜しまれながら32年の歴史に幕を閉じた須磨海岸の海の家「ローリング・トム」が会場内で一日限りの復活。カレー、サンドイッチ、スパムおにぎり、シフォンケーキ、スコーンなどを提供した。
ステージでは、シンガー・ソングライターの有咲りんさんと「Bloom Works」によるライブパフォーマンスをはじめ、防災をテーマに神戸芸術工科大学の学生がデザインした洋服の「防災ファッションショー」、登壇者に神戸芸術工科大学の見寺貞子教授、兵庫県立大学の浦川豪准教授、シンガー・ソングライターのRinana(卯内里奈)さん、神戸経済新聞のウエツキチエコ編集長を迎えトークセッション「ちょいでミックフォーラム」などが行われた。
石田さんは「フェスのフラッグには皆さんから、防災への思いやメッセージを一言ずつ書いていただいている。書いてくださった言葉を使った歌を作って、来年のフェスで披露したい。ハイカラな神戸をイメージしたB級グルメの開発やマンホールトイレを快適に使えるような仕組みなども進めている」と話す。
次回、ミニ企画「花蝶風月」は10月10日(19時~)に予定する。