神戸ポートアイランドの全天候対応施設「神戸どうぶつ王国」(神戸市中央区港島南町7、TEL 078-302-8899)で2月1日・2日、コビトカバに恵方巻きをプレゼントする節分イベントが行われた。
ジャイアントパンダ・オカピと共に「世界三大珍獣」に含まれており、カバの祖先の体型を残しているコビトカバ。体毛が無く、皮膚が乾燥や紫外線に弱いため、保湿効果や日焼け止めの役割を果たす赤い分泌液を出して皮膚を守る。食用のための狩猟や生息地の減少、水質汚染により数が減っており絶滅危惧種に指定されている。
同園のコビトカバは、2018(平成30)年に東山動植物園から来た「コウメ」(メス)。性格はマイペースだが豪快な食べっぷりが人気という。
展示場にはコビトカバが顔を出すことができる扉付きの丸い「給餌口」が設けられており、学ぶ「エデュケーション」と楽しむ「エンターテインメント」を融合させたエデュテイメントイベント「カバカバトーク」を毎日(11時15分~、15時30分~)開催。給餌の様子だけでなく、体の仕組みや絶滅危惧種であるコビトカバを通し野生の現状などを解説している。
当日は、コウメの無病息災を願ってサツマイモの中身をくりぬいた中にニンジンやリンゴなどを入れたスタッフ特製の恵方巻きをプレゼント。多くの来園客が見守る中、年齢と同じ数の豆を食べる風習にちなみ今年14歳のコウメへ来園客14人が給餌体験に挑戦した。
飼育スタッフの馬場瑞季さんは「これまでエデュテイメントイベント『カバカバトーク』をご覧になったことがない方にも、今回のイベントをきっかけにたくさん参加してくださった。世界三大珍獣であり絶滅危惧種でもある珍しいコビトカバのことについて知ってもらい、興味を持っていただけたら」と話す。
冬季の開園時間は10時~16時30分(土曜・日曜・祝日は17時まで)。木曜休園。入園料は、大人(中学生以上)=1,800円、小学生=1,000円、幼児(4~5歳)=300円、シルバー(満65歳以上)=1,300円。