今年2月25日に創業80周年を迎えた神戸トアロードの帽子専門店「マキシン(maxim)」(神戸市中央区北長狭通2、TEL 078-331-6711)が4月9日、自社製作の布マスク「抗菌防臭オーガニックコットン快適マスク」の販売を始めた。
「マキシン」は、全国百貨店で婦人帽子、紳士帽子を販売する帽子製造販売メーカー。本社内に製作アトリエを持ち、それぞれの帽子職人が全工程を手作業で仕上げている。鉄道、テーマパーク、万博、五輪選手団の制帽も製作し、2011(平成23)年からはメンズハットも手掛けている。
新型コロナウイルスが感染拡大する中、「長年支えてくださった皆さまに役立てることがないかを模索していた」という同社営業統括部長の柳憲司さん。周囲の人から「マスクがない」との声を頻繁に聞いていたことから、洗って繰り返し使える布マスクの企画製作に踏み切った。
帽子製作で培った伝統技術をマスク製作に取り入れ、縫製技術が高い同社の職人がフィット感にこだわったデザインに仕上げた。表面には上品でやさしい色目と肌触りが特長のオーガニックコットントップガーゼ、肌に触れる裏地には抗菌ポリエステル糸を用いた「リフレスマイル」(KBセーレン)を使う。
鼻や頬に沿いやすいノーズフィットワイヤー入りで、長時間の使用でも耳が痛くなりにくい平型のゴム(ウーリースピンテープ)を採用。マスク内側にポリエステル織編素材を使うことで蒸れにくく、さらさら感を保ちやすくした。バイヤスでの生地裁断により、丸みを帯びた形状でマスク内側に口が付きにくくなっている。
同商品は家庭用衛生マスクで、咳(せき)やくしゃみの症状がある人が着用することでの拡散抑制を目的とするもので、ウイルスの侵入を完全に防ぐものではない。
価格は1,980円。ユニセックスとレディースの2サイズを用意。現在は、コーディネートしやすい5色を用意し、今後は「母の日ギフト」に向けたポップなデザイン展開も行う。
同社の神戸トアロード本店(北長狭通2)、ウェブショップ(STORES)などで販売する。
柳さんは「裏地は帽子にも使っている接触冷感素材なので、これからの季節に最適」と話す。
本店の営業時間は10時~18時。水曜定休。