兵庫県初出店の大阪発いなりずし専門店「一口いなりむろや 大丸神戸店」(TEL 078-381-8111)が12月16日、大丸神戸店(神戸市中央区明石町)地下1階にオープンした。
「よつばしフーズ」(大阪市西区)が、これまで展開してきた飲食事業の経験を踏まえながら、より身近に食べられる食品としていなりずしに着目。2019(平成31)年4月、大阪・南堀江に1号店をオープンした。
しゃりに使う酢は香川県産のゆず酢をベースにしたオリジナル酢。しっかりした肉厚な揚げ、かつおをベースにブレンドしただしを使う。小ぶりなサイズで手軽に食べられることから女性を中心に人気を呼び、さらにコロナ禍で高まったテークアウト需要が売り上げを後押し。開業から1年半で100万個以上を販売している。
同社の黒川晴美社長は「これまでとは違う購買層を獲得できれば」と百貨店への出店を決めたと明かす。「木のぬくもりを生かしつつ、黒と白をメインカラーとした高級感のある店づくりを心掛けた」とも。
商品は、キャビア、ウニ、フォアグラなどの高級食材を使った「日本一高いいなり寿司(ずし)」(4個4,104円)、百貨店限定メニューのズッキーニ、セロリ、白カブなど季節の野菜を使った野菜いなり全6種(1個1,000円~)のほか、ウナギ、ホタテ、とろたくなどのいなりずしも用意する。
黒川社長は「昔からあるいなりずしに感動と驚きを感じてほしくて、むろやらしくアレンジした。こんな時期だからこそ、家族みんなで食卓を囲んで笑顔になっていただきたい」と話す。「新型コロナウイルスの影響で外出自粛ムードが続くことが予想されることから、自宅で当店の味が再現できるキットの開発にも着手した。2021年夏をめどに販売を計画している」とも。
営業時間は10時~20時。定休日・営業時間は百貨店に準ずる。