こうべ文化芸術活動応援事業「頑張るアーティスト！チャレンジ事業」で制作された神戸発ロックバンド「GIA RHYTHM（ジャイアリズム）」の楽曲「ともに」ミュージックビデオのメイキング動画が3月11日、SNSで公開される。

「神戸チキンジョージ」撮影風景

　同事業は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、発表・制作などの機会を失っているアーティストたちがウィズコロナ時代に適応して文化芸術活動を継続していくため、新たに企画した取り組みを支援するもの。

　生まれも育ちも神戸という「ジャイアリズム」の前田航さん（ボーカル、ギター担当）さんが「ライブ活動ができず、音楽を直接届けることが難しいコロナ禍。神戸の人たちと『ともに』のミュージックビデオの制作に関わってもらうことで、少しでも神戸の街、そこでがんばる人たちのPRにつなげることができたら」と「『ともに』がんばろう神戸ミュージックビデオ制作プロジェクト」を提案。同プロジェクトが同事業で採択されたことから楽曲「ともに」の制作が始まった。

　「神戸の人たちの力になれたなら」と始まった同プロジェクト。前田さんは「この制作を通じて救ってもらえたのは、僕自身だった。本当に微力かも知れないが、協力していただいた店や施設、神戸の街に少しでもつながってほしい。1人でも多くの人に届いてほしい」と話す。

　作詞・作曲は前田さん。故・尾崎豊さんのレコーディングやライブに最後まで参加したギタリスト・江口正祥さんをはじめ、石村順さん、野崎真助さん、武藤祐生さん、伊藤ハルトシさん、寺田正彦さん、岡田誉也さんなどのベテラン勢が音源制作に協力した。

　ミュージックビデオのシナリオはライターの権藤将輝さんが担当。「WLAMP（ランプ）」の赤山遼真さんが神戸市内で撮影し、映像を制作した。撮影協力は、「神戸チキンジョージ」「神戸北野美術館」、國久真有さん、「スタジオWAY」、RYUKIさん、「ゆいみさ（kids dance）」「muladhara spa（ムーラ・アダーラ スパ）」「DISCIPLE DU BONHEUR」「Tetote（テトテ） 三宮店」「長田タンク筋」「神戸カレー食堂 ラージクマール」「Food Bar トンボ」「3D（スリーディー）」など。完成した作品は、昨年12月28日にユーチューブで公開した。

　前田さんは「『新しい生活様式』という言葉を耳にする。それは『今だけの生活様式』のはず。いつか再会できるその日を信じて、これからも音楽を届け続けたい。きっと悪いことばかりじゃない」と力を込める。