神戸の「淡路屋」(本社=神戸市東灘区魚崎南町3、TEL 078-431-1682)が4月1日、山陽・九州新幹線相互直通10周年を記念して「新幹線みずほ・さくら弁当」の販売を始める。
2011(平成23)年3月12日に九州新幹線の博多~新八代間が開業し、山陽新幹線との相互直通運転(新大阪~鹿児島中央間)が始まった。今年10周年を迎える祝いとして、山陽・九州新幹線を直通する列車「みずほ」「さくら」の名称を冠した弁当を開発した。
弁当は二段重になっており、一段目は周年祝いを「ちらし寿司(ずし)」で表現。二段目は春に直通運転が始まったことと列車名「みずほ」「さくら」にちなみ、春らしい華やかな和食材を盛り付けた。九州地方の名物「からし蓮根」「薩摩揚げ」「辛子明太子(めんたいこ)」も取り入れ、相互直通運転を表現したという。
さくら色の二段重容器の蓋には、「みずほ」「さくら」として運行されているN700系新幹線S1編成の姿、主立った停車駅が描かれている。価格は1,500円。
同社の新神戸店、神戸店、西明石店、芦屋店などで販売。JRの京都駅、新大阪駅、大阪駅のほか、岡山駅、小倉駅、博多駅での販売も予定する。
同社常務取締役の柳本雄基さんは「新型コロナウイルスに係る社会情勢を鑑み、開業日ではなく4月1日からの販売とした」と話す。
淡路屋は、「駅弁屋」として1903(明治36)年1月5日に創業。当時の阪鶴鉄道(現・JR福知山線)の構内営業が認められ、大阪駅を拠点に大阪~福知山間の弁当車内販売を始めた。
「神戸名物」として親しまれているさまざまな弁当を提供。弁当の下に発熱体を配置することで蒸気を生じさせ温める仕組みを取り入れた加熱式の「あっちっちスチーム弁当」シリーズ(1,100円~)、「ひっぱりだこ飯」シリーズ(1,080円~)などユニークな弁当をそろえている。