神戸市内にある公営・民間のテニスコートを予約するシステムの実証実験「スポーツ施設予約ボーダレスプロジェクト」が10月1日に始まる。
神戸市は現在、市内の公営スポーツ施設が手軽で公平に利用するために「あじさいネット」を運営。利用者登録をすることで、パソコン・携帯電話などからインターネットを通じて施設の抽選申し込みや利用申請の手続きを行うことができ、施設使用料を口座振替で支払うことができる。
広域的に施設を探している利用者の選択肢が広がり、市内のテニスコートをより使いやすくするため、民間のテニスコートが予約できるサービス「LAWN(ローン)」(大阪市)と「あじさいネット」を連携した同プロジェクトを新たに進める。
「LAWN」から予約できる施設は、「六甲アイランドテニススクエア」(神戸市東灘区向洋町中1)、「しあわせの村テニスコート」(北区しあわせの村)、「神戸総合運動公園テニスコート」(須磨区緑台)、「名谷テニスガーデン」(友が丘9)、「西神ニュータウンテニスガーデン」(西区高塚台)、「西神南テニスガーデン」(井吹台東町7)。「あじさいネット」からの予約は公営施設のみ。
「LAWN」は、南海電鉄が実施する「新規事業開発プログラム」の一環として企画されたサービス。同プログラムは今年6月に経産省の「出向企業等創出支援事業」に採択され、同サービスをはじめ、音楽バンドのメンバーを募集したい人同士をマッチングする「Every Buddy(エブリバディ)」、感情の盛り上がりを可視化して共有する「EMOSHARE(エモシェア)」の3つの新事業が同社から独立し企業発のベンチャーとして5月31日に法人化されている。
「LAWN」の佐々木健人社長は「今回の連携によって民営施設と公営施設の予約が可能になる。神戸市が目標としている『神戸市のテニス施設における利用者増加および施設稼働率の向上』『神戸市民のスポーツ意欲向上およびスポーツ実施者の増加』を図るとともに、コロナ禍により外出自粛が求められる状況が長期化する中で社会問題として顕在化している『健康2次被害』の防止にも貢献していきたい」と話す。
システム利用は無料。2022年3月31日まで。