「神戸インディペンデント映画祭2021」が11月26日~28日、神戸ポートオアシス(神戸市中央区新港町)で開催される。
「映像クリエーターの発表と交流の場を、神戸に」をコンセプトに有志が始めた同映画祭。「商業映画にはできないことにチャレンジするクリエーターを応援したい」「今まで世界にはなかった作品を上映したい」と「For Creative Challenge」をミッションに掲げる。
初開催した2019年、全国から上映作品を公募した「コンペ部門」の応募総数は231作品。うち入選25作品を同映画祭で上映し、グランプリ作品、部門優秀作品を後日、神戸市内のシネコンで特別上映した。昨年行われた第2回は応募総数224作品、入選16作品を上映。コンペ作品の上映に加えて、若手映画監督向けのトークセッション「未来の切り開き方」(ゲスト=入江悠監督)を行い、映画上映以外のトーク・交流企画にチャレンジした。
3回目を迎える今年は「コンペ部門」に加え、新部門「kobe short GIGs」として同映画祭でプレミア上映するショートフィルム(短編映画)を神戸で制作する企画を募集。9割以上は東京からの応募という同映画祭で、関西の若手監督や俳優が活躍することを想定したという。
応募のあった新企画から、映画作品は、SFコメディー「アキレスは亀」(佃光監督)、ラブコメディー「SAD GIRL」(金本真吾監督)、ホームコメディー「家族めし」(山口晃三朗監督)、ヒューマンドラマ「夢が眠る場所」(小池匠監督)を選出。4作品に出演するキャストの一部は公募で決定した。
「須磨浦山上遊園」全面協力の下、国内唯一とされる乗り物「カーレーター」などでロケが行われた映画「アキレスは亀」に警察官役で出演する神戸市出身の俳優・水野祐樹さんは「地元で撮影した作品が地元の映画祭で上映されることが何よりうれしい。2016(平成28)年のカンヌ国際映画祭のショートフィルムコーナーに選出された映画『ミズノの帰還』で出演者として佃光監督と出会い、佃監督作『動物大怪獣コアラ』で『クリエイターズミートアップ2018(のちの神戸インディペンデント映画祭)』に参加。そこで坂田敦哉監督との出会いもあり、『ミズノの帰還』と坂田監督作『宮田バスターズ(株)』で第1回神戸インディペンデント映画祭に出演者として参加した。映画祭をきっかけに知り合った皆さんとまたご一緒できるのが楽しみ。今回も新しい出会いに期待している」と笑顔を見せる。
「佃監督とは今回が6作目のタッグとなり、細かいやり取りや指示がなくても分かり合え、限られた時間内での撮影も安心感があった。映画祭開催前からいろいろと準備してくださっている主催の斉藤啓さんへの感謝も込めて、この作品で新部門『kobe short GIGs』の盛り上げに貢献したい」とも。
チケットは、前売り=800円、当日=1,000円など。前売りチケットの販売は11月3日12時~23日12時。上映スケジュールは同映画祭公式サイトに掲載する。