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湊山小学校跡地のコミュニティー型複合施設で見学会 今春オープンへ

湊山小学校跡地に今春オープンするコミュニティー型複合施設「NATURE STUDIO」現場見学会の参加者たち

湊山小学校跡地に今春オープンするコミュニティー型複合施設「NATURE STUDIO」現場見学会の参加者たち

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 湊山小学校跡地に今春オープンするコミュニティー型複合施設「NATURE STUDIO(ネイチャースタジオ)」(神戸市兵庫区雪御所町)の現場見学会が1月16日に行われた。開発事業者は村上工務店(三川口町2)。

現場見学会参加者に説明する村上工務店の村上豪英社長

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 湊山地区は戦災や阪神淡路大震災の被害も比較的少なく、昔ながらの街並みが残る地域。1873(明治6)年に創立し、惜しまれつつ141年の歴史を閉じた湊山小学校跡地は平清盛が福原遷都や対宋貿易など大事業を計画していた当時の住まい雪御所の跡地といわれている。

 自然のつながりを再生する第一歩としての小さな生態系「ビオトープ」のように、地域のつながりを再生し、緑豊かなまちへと進化していくためのランドマークになればと「Social Biotope(ソーシャルビオトープ)」をコンセプトに掲げる同施設。「自然と暮らす地域をつくる」をビジョンとし、小規模水族館、フードホール、ハーブショップ、クラフトビールの醸造所などの集客機能、学童保育、小規模保育、就労支援施設など地域の子育て機能を兼ね備える。

 都心近くに立地しながら廃校になった小学校跡地に、地方創生とサステナビリティーを両立した施設を展開することによって、日本全国のモデルを目指すという。

 市民を対象とした現場見学会では、湊山地区の歴史、施設誕生の背景のほか、旧校舎の名残を残しつつ行っているリノベーションの進捗(しんちょく)状況、入居する各テナントのストーリーなどプロジェクトの進捗状況が紹介された。

 村上工務店の村上豪英社長は「廃校を利用した施設は全国に数多くあるが、行政が税金を投入するのではなく、民間企業が事業主として企画運営する事例は希少。兵庫区北部は住みやすいまちとして、もっと注目を集めるポテンシャルがあると考え、地域のシンボルになるような『コミュニティー型の複合施設』を目指して構想した」と話す。

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