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神戸・元町映画館で映画「犬ころたちの唄」 兵庫県初上映

監督で俳優の前田多美さん(左前)と「元町映画館」支配人の林未来さん(右前)

監督で俳優の前田多美さん(左前)と「元町映画館」支配人の林未来さん(右前)

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 映画「犬ころたちの唄」の上映が8月6日、元町商店街4丁目のミニシアター「元町映画館」(神戸市中央区元町通4、TEL 078-366-2636)で始まる。

主演の三兄弟役、「深夜兄弟(ミカカさん、Jackyさん、のっこんさん)」

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 兵庫県では初上映となる同映画。監督は俳優でもある前田多美さん。1983(昭和58)年大阪府生まれの前田さんは2012(平成24)年に今泉力哉監督「tarpaulin」、山下敦弘監督「ありふれたライブテープにFocus」でスクリーンデビューし、自主制作映画を中心に出演。2013(平成25)年、平波亘監督のオール広島ロケ作品「トムソーヤーとハックルベリーフィンは死んだ」の撮影をきっかけに広島移住を決意し、2016(平成28)年に広島市民となった。

 前田さんは移住後、俳優活動を続ける一方で監督へも活動の幅を広げた。オール広島ロケ映画「犬ころたちの唄」は長編2作目の監督作品となる。

 2020年7月に企画を始動した同映画。新型コロナ禍に直面した前田さんは「集客を伴う活動を制限しなくてはならないなら、製作の年にしよう」と決意。ライブなど活動の場を失っていたミュージシャンにも積極的に関わってもらえる作品にしたといい、主演の三兄弟役には、実在する広島の3ボーカル音楽ユニット「深夜兄弟(ミカカさん、Jackyさん、のっこんさん)」を起用した。

 前田さんは「映画が完成し、世の中の状況的にも集客できるようになったら、文化ジャンルを超えて共に笑い合えると思った」と明かす。

 同作のメインテーマは楽曲「遠くの友達」。コロナ禍での「会えない時期」を乗り越え、改めてつながりを見つめ、「遠くの友だちへ元気やエネルギーを届けたい」との思いを込めたという。

 昨年11月から地元広島の「横川シネマ」で新人監督のインディペンデント映画としては異例の2週間ロードショーを行い、500人以上を動員した。「500人の数字は動員年間第3位となる記録で 完全自主制作では快挙」(横川シネマ)という。その後、東京、新潟、名古屋での上映を経て、今回の京都、神戸、大阪での京阪神リレー上映が決まった。

 前田さんは「本作は広島市の横川という小さな街をメインロケ地として撮影した。ロケ地のシンボルやツーリスティックな『広島』は撮影せず、街の『いつもの姿』を撮るように心掛けることで、遠くの地域の観客にも『知らない街だけれど、味わったことがある、どこか知っている風景』と感じてもらえることを目指した」と話す。

 8月6日・7日・12日の上映後には、出演者でもある監督の前田さんが舞台あいさつを行う。ほか登壇者は、6日(トークショー&ミニライブ)=ゲストのキングジョーさん、主演のJackyさん、7日(トークショー)=ゲストの安田謙一さん、キングジョーさん、12日(トークショー&ミニライブ)=主演のミカカさん、出演者のこだまこずえさん。

 上映時間はホームページに掲載する。料金は、一般=1,700円、学生=1,000円、60歳以上=1,200円。8月12日まで。

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