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神戸のホテル屋上に立つ公式灯台、「ひょうご安全の日」に合わせ一般公開

神戸メリケンパークオリエンタルホテル屋上に立つ公式灯台

神戸メリケンパークオリエンタルホテル屋上に立つ公式灯台

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 神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市中央区波止場町、TEL 078-325-8111)で「ひょうご安全の日」の1月17日、ホテル屋上に立つ公式灯台が一般公開される。

「昭和天皇の歌碑」

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 同ホテル14階南側バルコニーに立つ灯台は、海上保安庁から正式に認可を受けた、日本で唯一の「ホテルに建つ公式灯台」。1995(平成7)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で被災し、全壊した旧「オリエンタルホテル」から受け継いだもので、普段は一般開放していない14階バルコニーを開放する。

 1964(昭和39)年、旧オリエンタルホテルが神戸市中央区京町に移転した際、「港町神戸のシンボルに」と日本で初めてホテルの屋上に設置された灯台。30年間神戸の海を照らし続け、震災で休止をやむなくされたが、同年7月に開業が決まっていた同ホテルへの移設が決定し現在に至る。1995(平成7)年7月7日に行われた点灯式では、午後7時7分に神戸の復興を願う777発の花火が打ち上げられた。

 灯台と共に旧オリエンタルホテルから受け継いだものは、「昭和天皇の歌碑」、2体の「鬼瓦」。歌碑は灯台とともにバルコニーに設置。鬼瓦は2001(平成13)年に文化勲章を受章した彫刻家の故・淀井敏夫さんの作品で、神戸開港150年を迎えた2017(平成29)年からパブリックスペースである正面玄関に「阿形(あぎょう)」(東側)、「吽形(うんぎょう)」(西側)を設け、誰でも見ることができるようにした。

 同ホテル広報担当の仲智鈴さんは「この灯台は、震災後も28年間、一日も休むことなく神戸港の安全と平和を見守り続けている。神戸に立つホテルとして、一般公開を通じて震災の記憶を次世代に継承していきたい」と話す。

 公開時間は15時~17時。予約不要、参加無料。雨天決行、荒天中止。

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