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「神戸須磨シーワールド」がグランドオープン 一体型ホテルも同時開業

神戸須磨シーワールド外観

神戸須磨シーワールド外観

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 「神戸須磨シーワールド」と「神戸須磨シーワールドホテル」(以上、神戸市須磨区若宮町1)が6月1日、グランドオープンする。運営は「グランビスタホテル&リゾート」(東京都千代田区)。

オルカスタディアムには2頭のシャチが飼育展示されている

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 神戸市立須磨海浜水族園が2023年5月に閉園した跡地に新たにオープンする同施設。須磨海浜水族園と海浜公園を一体的に再整備する制度「Park-PFI」により公募で選ばれたサンケイビル(東京都千代田区)を代表とする共同事業体が一帯を開発。2023年9月には先行して飲食店やスポーツ店などのにぎわい施設が開業していた。グランドオープンに先立って神戸市民向けに開いた水族館の事前内覧会には、当選枠500人に対して648倍となる32万4360人の応募があったという。

 同館のコンセプトは「『つながる』エデュテイメント」。水族館が社会に対して担う「レクリエーション」「教育」「保全」「調査・研究」と「エンターテインメント」を融合した価値を提供するという。水族館はシャチを飼育展示する「オルカスタディアム」、イルカを飼育展示する「ドルフィンスタディアム」、クラゲ・魚・ペンギンなどを飼育展示する「アクアライブ」の3棟で構成する。

 オルカスタディアムは西日本で唯一シャチを見ることができる施設。国内でもシャチが見られるのは鴨川シーワールド、名古屋港水族館と同施設の3カ所のみ。「ステラ」「ラン」の親子2頭を見ることができる。ドルフィンスタディアム内のドルフィンビーチではイルカとの触れ合い体験や記念撮影が可能。アクアライブは1階が無料で入館できるスペースとなっており、2階・3階に地元の生態系を再現した「ローカルライフ」、7種類のクラゲが見られる「クラゲライフ」、サンゴ礁に生息する生き物を見られる「トロピカルライフ」、アシカ・ウミガメ・ペンギンなどを展示する「ロッキーライフ」を配置する。アクアライブの1階無料スペースは「スマコレクション」と名付け、住民から募集したアイデアを元に須磨海浜水族園時代にアマゾン館で飼育されていた魚やこれまでの同園の歩みをパネルで展示。須磨海浜水族園に使われていたステンドグラスやモニュメントなども移設した。

 神戸須磨シーワールドホテルは「ここにしかない特別体験」をコンセプトに、神戸須磨シーワールドとの一体運営によりホテル内プールでイルカと一緒に泳げるアクティビティーを実現。ホテルの宿泊客は水族館への入場が無料となる。須磨海岸沿いの立地を生かし80室全室がオーシャンビュー。客室内に大型水槽を備えた部屋を設けるほか、バスルームから海が見える部屋もあるなど、「海と一体化した」空間を演出している。

 水族館・ホテル共に、レストランでは神戸牛や淡路の野菜、瀬戸内海の海の幸など地元兵庫県の食材を提供する。

 「グランビスタホテル&リゾート」広報部長の林潤さんは「西日本唯一のシャチのパフォーマンスはもちろん、須磨海浜水族館から受け継いだ展示に加えて新たにチャレンジした展示も楽しんでほしい」と呼びかける。

 開館時間は10時~18時(時期により開館時間は変動予定)。入館料は、大人(高校生以上)=2,900円~3,700円、幼児・子ども(4歳~中学生まで)=1,700円~1,800円。

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