「花」だけを描く絵画教室の水彩画展-神戸らんぷミュージアムで開催

山下栄子さんの作品「アマリリス」

山下栄子さんの作品「アマリリス」

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で5月18日、企画展「花とのかたらい アトリエeiの水彩画展」が始まった。

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 同展は、絵画教室「アトリエei」主宰の山下栄子さんと同教室の生徒9人がこれまでに描き上げた水彩画の中から約50点を展示するもの。会場には、アジサイやユリ、ヒマワリなど花を描いた作品が並ぶ。教室を開いて20年以上になるが、生徒全員が参加する大規模な作品展は今回が初めてだという。

 美術大学でグラフィックを学び、グラフィックを仕事としていた山下さんは結婚を機に退職。子どもの幼稚園の送り迎えの時に道端に咲いている花に目が止まり、以来水彩絵の具で花を描くようになったという。山下さんの水彩画は鉛筆を中心にして、水彩特有の淡彩(たんさい)で塗るスタイル。

 花が好きな人が集まり、花だけを描くという同教室。山下さんはそれぞれの個性が出るようになるべく修正をしないよう心がけているという。「人によって直線や曲線、色も見え方が全く違うので、その人らしさが出るように、描きたいように描けるように手伝うだけ。自分の作品だけを見ていては新しい発見はない。教室の良さは人の作品を見られること」とも。

 山下さんは「透明水彩は色を重ねることはできるが、一度描くと消せない。花は描いている間にも花が開いていく。花を描く作業は時間との戦いで一発勝負、それも魅力。これからは花が咲いていく様子、枯れていく様子など時間の経過を追ったような描き方もしてみたい」と話す。「描き出したころに比べると、自分の絵や描き方も変わってきている。それぞれのメンバーの個性の違いに注目していただければ」とも。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。今月30日まで。

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