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インタビュー2014-04-14

「地元の人に愛され続ける施設に」-神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール館長の宮本洋さんに聞く

昨年4月にオープンした「神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール」が4月19日で1周年を迎える。当初年間の有料施設利用客数の目標を60万人としていた同施設だが、3月末時点で88万5000人を達成するなど順調な滑り出しを見せている。特集では以前は横浜や仙台の同施設に勤務経験があり、同施設の館長を務める宮本洋さんに話を聞いた。

■神戸アンパンマンこどもミュージアム&モールについて

・施設のコンセプトやターゲットを教えてください

施設名が表すように日本テレビ系のアニメ「それいけ!アンパンマン」をモチーフにした子ども向けの展示スペース(ミュージアム)にアンパンマンのキャラクター商品などを扱う専門店街(ショッピングモール)を併設しているのが特徴。アンパンマンが好きな子どもたちに向けた参加体験型施設。コアターゲットは0~4歳のお子さまとそのご家族。

アンパンマンは、絵本は40年以上、テレビアニメの放映は26年目を迎えた。ちょうど子育て中の若い保護者の方々が子どものころに見られていたので、身近に感じていただけるのではないかと感じている。モールではアンパンマンに出てくるキャラクターの専門店が並び、さまざまなジャンルの商品を扱っている。

・3月末で88万5000人の入場者を達成したことについて

神戸に出店するのが決まってからは、工事中にもかかわらず見に来ていただいた方もあり、地元の方からの熱い期待を感じていた。数字はあくまで結果だが、来ていただいた方が楽しんでいる様子を見て、神戸に来て良かったと思った。

これまで他の地域の同施設で勤務した経験があるが、地元の歓迎ムードは神戸が一番熱かったように感じた。神戸ガス灯通りにアンパンマンやばいきんまんの石像が並ぶ「アンパンマンストリート」は弊社社長が神戸市長にごあいさつさせていただいた際にアイデアの一つとしてお話ししたものだったが、その1カ月後にはしっかりしたプランとして上がってきた。行政を含め地域の皆さんが後押ししてくださったのも、目標人数が達成できた要因として大きかったのでは。

・ミュージアムとモールそれぞれで人気の店舗や遊具は

ミュージアムにはバランスよく、いろいろなものを入れている。お子さま自身が体を動かすのに人気なのは「にじのすべりだい」や、アンパンマンなどキャラクターのボールで遊べる「ボールパーク」。パン工場を再現し、ジャムおじさんをお手伝いする「パンこうじょうのおか」やアンパンマンごうの運転席に座る遊具などは休日だと30分待ちになることも。体験型ということで重要視している「みみせんせいのがっこう」ではアンパンマンたちのお面工作のほか、季節に合わせて作るものが変わるシーズンごとの工作教室も開いている。

モールではキャラクターのパンが購入できる「ジャムおじさんのパン工場」が人気を集めている。休日では30分待ちもあり、平日でも行列ができることもある人気店。「かまぼこくんの手づくり市場」は他の施設にはない神戸だけの限定ショップなので、観光客の方の利用も多い。

■4月19日で1周年を迎えることについて

・1年間を振り返って施設にとってどんな1年でしたか?

関西出身ではない自分にとって、オープン前は「関西の方は押しが強いと聞くがスタッフは大丈夫か」「クレームがすごいのでは」と構えている部分があり、トラブルや事故の心配をしていた。オープンしてから気付いたが、関西の方は想像していたのと逆で気さくにスタッフともコミュニケーションをとってくださり、心配は杞憂(きゆう)に終わった。今はスタッフや地元のお客さまの人柄に支えられた1年だったと感謝の気持ちでいっぱい。施設に対しての期待や愛していただけているのを感じることが多かったので、神戸に出店して正解だったと思っている。(写真は2013年4月19日に開催されたオープニングセレモニーの様子)

オープンから1年近くがたち、よく来ていただく方のお顔を覚えるようになったが、モールエリアには毎日来ていただいているのでは、と感じるくらいのヘビーユーザーの方も。商業施設「umie」が近くにあるのも関係しているのか、ほかの施設と比べて大人だけでの利用も多い。カップルや大学生、OLさんなども楽しんでいただいている。

施設をオープンするにあたってのテーマの一つ「ハーバーランドエリアの再活性化」については、この1年、最低限度でも役に立てたのでは。5年10年と続いていく中で、地元の人に愛され続ける施設になりたい。神戸のブランドイメージを上げるお手伝いができれば。これからは施設に足りていないものの水準を上げていきたい。

・1周年ウィークのイベントのご紹介

1周年当日の4月19日には「ありがとう!1周年 ドリーミングといっしょに歌おう♪スペシャルコンサート」を開く。アンパンマンの主題歌を歌う双子姉妹ユニット「ドリーミング」とアンパンマンやしょくぱんまん、カレーパンマンなど仲間たち13人が一堂に集まる。13人が集まるのは既存施設を含めても初めての試みで、1年の感謝を込めて大集合する。開催場所は1階ショッピングモール内アンパンマン広場で12時~、15時~、各回約30分。(© やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV)

ミュージアムでは、4月19日~27日の期間限定で「ありがとう!1周年 みんなでわくわく♪ミニステージ」(やなせたかし劇場)、「1周年工作 アンパンマンの王冠」(みみせんせいのがっこう)、「宝箱をさがせ!みつけてヒーロー!アンパンマンラリー」(受付、おでむかえひろば)を開催。1周年当日より、「みみせんせいのがっこう」では新しい人形劇「がんばれアンパンマン にじをとりかえせ」がスタートする。

■今後について

・今後の入場者数目標

一日も早く達成したいと思っているのは100万人。今の予想だと今年のゴールデンウイーク明けごろ。既存の施設でも実施しているが、100万人目のお客さまにはプレゼントを贈るなどセレモニーを開きたい。

初年度のインパクトは大きいものなので、既存の施設でもなかなか初年度の入場者数を上回ることができずにいることが多い。3年後、5年後を見据えていきたい。

1階のモールエリアを含めると、200万人は優に超えており300万人に近い方に来ていただいた。スタッフ一人一人のサービスの質を上げることで、お越しいただいた方の評価を上げていきたい。

・施設として子どもたちへのメッセージを

皆さんアンパンマンのことが大好きな方ばかり。一緒に遊んだりして、普段見ているアンパンマンの世界に入って楽しんでほしい。来場客の期待に負けないようにスタッフ一丸となってクオリティーを上げていきたい。

来られる方にはぜひ、楽しみにして、期待して来ていただきたい。もっとアンパンマンのことを好きになる体験ができると思うので、ぜひ訪れてほしい。

4月18日には福岡にも施設がオープンする。これで日本全国の皆さんが旅行でなくても日帰りで移動できる距離に施設がそろう。地域の方に身近な施設と感じていただき愛していただければ。

■取材を終えて

取材に向かう途中、駅からの道のりを歩いていると、うれしそうな子どもたちの笑顔をたくさん見つけることができた。ハーバーランドエリア各所に設けられた同施設への道のりを示す垂れ幕や石像などの展示は、施設へ行く前から来場客を楽しませているようだ。

現場のスタッフからでたアイデアをイベントに生かすこともあるという同施設。1周年当日から開催する「宝箱をさがせ!みつけてヒーロー!アンパンマンラリー」の話をする宮本館長は目を輝かせ、「宝箱を身に着けていると子どもたちが自分を目指してうれしそうに駆け寄ってくる。一番楽しんでいるのはスタッフ自身かもしれない(笑)」と話を聞かせてくれた。

オープンから1年がたとうとしている今も営業時間前には行列ができ、休日は待ち時間が発生する遊具もあるミュージアム。それぞれの専門店が遺憾なく個性を発揮し、ファンを獲得しているショッピングモール。100万人を目前に1周年を迎えますます盛り上がる同施設に注目していきたい。

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