神戸・三宮のバー「keller」が15年-「こだわりがないのがこだわり」

オーナーの安福さんと常連客の男性

オーナーの安福さんと常連客の男性

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 神戸・三宮に店を構える「BAR keller(バーケラー)」(神戸市中央区加納町4、TEL 078-391-1590)が10月10日、開店から15年目を迎えた。

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 同店はメニューをあえて作らず、ウイスキーやカクテルを中心に「お客さまのお好みで言われたもの」を提供するバー。店名はドイツ語で「酒場、酒蔵」という意味で、ドイツビールも扱う。広さ13.5坪の店内にはカウンター7席、テーブル16席を設け、利用客のほとんどが常連だという同店の男女比率は6対4、平均年齢は30~40代。客単価は2,500円程度。

 「父の代から数えるともう41年になる」と同店オーナーの安福順一さん。阪神・淡路大震災が起こった1995年10月に譲り受け、3年前に現在の場所へ移転した。移転後、「昔作った店だったので、素材がいいし、思い出がある」と前店舗の備品で再利用できるものはすべて持ってきたという同店は、カウンターテーブルを切断してテーブルとして使用したり、キープボトル棚やトイレのドアなども再利用している。

 15年目を迎えた10日には常連客100人近くが訪れた。親子2代にわたって訪れているという30代の男性は「シックだけど、片意地を張らずに長居できる店。親御さんの代からお世話になっていて、息子のバー・デビューもこの店だった(笑)」と安福さんと思い出話に花を咲かせていた。

 安福さんは「こだわりがないのがこだわり。この店はお客さまが作ってくれるバー、店内にはお客さまの好きなジャズやラブバラード、たまには演歌も流れる」と話す。「お客さまを自分の店だけで囲うのは嫌。いろいろな店を見てもらって、お客さまに選んでもらったらいいと思っている。それが三宮全体の活性化につながれば」とも。

 11月22日には初のジャズライブも予定している。

 営業時間は19時~翌3時。

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