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元町で故・三宅康夫さんによる写真展「昔の神戸」-昭和の神戸振り返る

三宅さんが生前愛用した帽子と「三宅さん人形」の記念写真

三宅さんが生前愛用した帽子と「三宅さん人形」の記念写真

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 神戸・元町商店街にある「ギャラリーMiyake」(神戸市中央区元町通3、TEL 078-332-2688)で4月7日、神戸元町を拠点に活動した写真家の故・三宅康夫さん写真展「昔の神戸」が始まった。

同所のある元町通り3丁目付近の写真(中央下の子どもは藤原さん)

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 三宅さんは1921(大正10)年兵庫県三木市生まれ。写真家として活動する中、29歳で「第38回パリ国際サロン」入選。1953(昭和28)年、父が経営していた金物店跡で「ミヤケカメラ店」を開業する。1970(昭和45)年、偶然三宅さんの個展に立ち寄ったフランス総領事館職員に、エール・フランスの招待でヨーロッパ撮影を依頼される。その後「神戸芸術文化会議」に入会し、さらに活動の幅を広げた。2000年同カメラ店を閉業。2009年に89歳で永眠した。

 約10坪の同ギャラリーは昨年2月、同カメラ店のあった場所に三宅さんの娘・藤原操さんがオープンした。常設展では「富士山」「ヨーロッパの風景」「神戸港の客船・帆船」などの三宅さんの写真展を開催。今回のテーマ「昔の神戸」について藤原さんは「年配の方だけでなく、多くの若い人から『昔の神戸の風景が見たい』という要望があり、父の撮影した中から神戸の風景を選んだ写真展の開催を決めた」と話す。

 今回は、1948(昭和23)年から1973(昭和48)年までの神戸を写した作品約30点を展示。神戸港を中心に、栄光教会(市電通り)や県会議事堂、川崎重工神戸工場、市章山やポートタワーからの神戸の風景を撮影した懐かしい時代のモノクロ写真が並ぶ。期間中、「昔の神戸」ポストカード5枚セット(500円)も販売。会場では、藤原さんが作った「三宅さん人形」が出迎える。

 開催時間は11時~18時30分。無料。5月8日まで。

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