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三宮センター街の老舗雑貨店が改装-来年の100周年に向けて

取締役の藤井淳史さんとローマ字標記の木製金文字

取締役の藤井淳史さんとローマ字標記の木製金文字

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 神戸・三宮センター街にある、式典用品や季節の装飾品などを扱う創業99年の老舗雑貨店「毛利マーク」(神戸市中央区三宮町2、TEL 078-331-0874)が9月20日、改装オープンした。

「ー」の向きが正された漢字表記の木製金文字

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 トロフィー、バッジ、旗、名札、造花、クリスマスオーナメントなどを周辺施設や一般家庭に向けに販売する同店。これまでには、1981(昭和56)年に開催された「神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア’81)」の記念品も担当している。2014年に創業100周年を迎えるにあたり、「歴史をつむぐ」をテーマに店舗の一部を主に造花売り場に改装。40年以上前の金文字看板と2000年の3階移転前の様子を描いた油絵という「毛利マークの歴史」を伝える2つのアイテムを新たにディスプレーした。

 現在も正面入り口に看板として使っている60年以上前に作られた同店名漢字表記の木製金文字。1階店舗で営業していた当時は外国人客も多くローマ字で「MOHRI MARK」と同じ木製金文字を配置していたが、3階へ移転した際に間口の都合でローマ字看板は倉庫にしまいこんでいた。今回の改装検討段階で新たな看板デザインも提案されたが、なじみ客にも懐かしんでもらおうと2階店内に再掲示した。「実は、今年に入ってから『毛利マーク』(木製金文字)の『ー』が逆になっていることに気が付いた(笑)」と同店取締役の藤井淳史さんは明かす。この機会に「ー」の向きも訂正したという。

 新たに展示された1階で営業している様子が描かれた油絵は、3階移転前に記録用として神戸在住の画家・徳永卓磨さんに依頼。今でも現場で描く手法を徹底している徳永さんは当時も約1週間、開店前からお昼ごろまでかけて現場でこの絵を完成させたという。

 藤井さんは「今回、新たに当店の歴史を伝える2つのアイテムを展示することによって、創業当時から同じ場所で営業してきた歴史を感じていただければ」と話す。「これからもお客さまとの会話を大切にして、三宮の歴史を語り継ぐ場としても機能できれば」とも。

 営業時間は9時~19時。日曜・祝日定休。改装初日は来店客に記念品を進呈する。無くなり次第終了。

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