神戸市出身でオーストラリア・メルボルン在住の女性上方落語家・笑福亭笑子さんによる独演会「落語&腹話術ショー」が4月2日、兵庫県立のじぎく会館(神戸市中央区山本通4、TEL 078-242-5355)で開催される。
笑子さんは地元の短大を卒業後、警察に勤務し腹話術と出会う。その後カナダへ語学留学し、帰国後は関西を中心にアナウンサーとして多数ラジオ番組のレギュラーを担当。1998年にシンガポールへ移住し、日本語ラジオ放送局でDJをしていた際に笑福亭鶴笑さんと出会い、弟子入りした。
ロンドンと大阪で修業を積み異色の落語家となり、2012年よりメルボルンに移住。英語でのファミリー向けパペット落語や英語落語、学校でのショーなどを多数こなす。国内では新作落語の重鎮との共演も経験。世界三大コメディフェスティバルの一つである「メルボルン・インターナショナル・コメディ・フェスティバル」に2014年、2015年と連続出場した。
2016年にはオーストラリアの人気タレントオーディション番組「オーストラリアズゴットタレント」で準決勝に進出。ファイナリストに選ばれたことからテレビ出演も急増。ロンドン、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、ニュージランド、東南アジアなど世界中を回り、古典落語、パペット落語、腹話術、スタンダップ落語などに力を入れ、精力的に活動している。
今回は、メルボルンから韓国を経由し日本へ寄港する豪華客船「クイーン・メリー2」船内でのショー出演や上方落語協会創立60周年記念公演などを兼ねて帰国。地元・神戸での2回目の独演会が実現した。演目はファンからの「古典落語を聞いてみたい」という要望で、オリジナルアレンジした古典落語のほか、笑子さんの体験を落語にした「私(わたくし)落語」、腹話術落語、オーストラリアでの報告漫談(すべて日本語)などを予定している。
笑子さんは「とにかく『I love 神戸』なので、地元に帰れることを楽しみにしている。前よりもさらにパワーアップして帰るので、たくさんの人に笑ってもらっていっぱい元気になって帰ってもらいたい」と話す。「いろいろ経験を積むことで進化し、もっと面白くなると思うので『ばばあ落語家』を目指したい」と笑子さん。
14時開場、15時開演。入場料は、大人=2,000円、小中高校生=500円。17時30分~19時30分には、三宮のスポーツカフェバー「SPORTEREA(スポルテリア)」(北長狭通2、TEL 078-391-6633)でアフター交流会も予定する。