神戸メリケンパーク(神戸市中央区波止場町)に設けられた全長約30メートルのクリスマスツリーの観覧が12月2日から始まった。
プラントハンターの西畠清順さんが代表を務める「そら植物園」が中心となり、世界的に有名なニューヨーク・ロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリーよりも大きい世界一の高さとなるあすなろの生木を富山県氷見市から運び、再整備されたメリケンパークに立てる「めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT」を展開。初日から同ツリーを一目見ようと3万人を超える人が訪れた。
17時30分から行われたオープニングセレモニーでは、主催者の西畠さんと来賓の林正之氷見市長が登壇しあいさつ。林市長は同ツリーとなったあすなろの木を応援する「そらゆめ応援団」の団長も務めており、「氷見は昔から林業が盛んで、そんな自然の循環の中で木々を育て、森を育て、木造の家や船をつくり、私たちの暮らしが成り立ってきた。木が旅立った時は娘を嫁に出すようなさみしい思いもあったが、神戸で立派なクリスマスツリーとなり、光り輝く姿を楽しみにしている」と話した。
ツリー点灯式では、西畠さんの友人でもあり同プロジェクトを応援する歌手・槇原敬之さんも登場。カウントダウンと共に花火が上がり、あすなろの木に照明が当てられると大きな拍手が沸き起こった。
その後、ツリー展望台のステージで槇原さんがピアノを弾きながら歌を披露。西畠さんが同プロジェクトを進めていく中で勇気づけられたという曲「僕が一番欲しかったのもの」をはじめ、「Love and Peace inside?」「My Favorite Things」を演奏。観客からアンコールが起こり、クリスマスソング「チキンライス」で締めくくった。
会期中はさまざまな関連イベントを開催。4日=コピーライター・糸井重里さんと西畠さんによる対談トークイベント(16時~、参加無料)、9日=「船から見る世界一のクリスマスツリー 西畠清順トークショー in ファンタジー号」(17時出港、18時30分着岸、料金は大人4,000円、小学生2,500円、ワンドリンクと老祥記の豚まん3個付き)、23日=女優・のんさんによるスペシャルライブ(19時~、観覧無料)などを予定する。
入場無料。クリスマスツリー展望台入場料は500円。クリスマスツリー周辺に飾るメッセージ型の反射材オーナメントは500円で販売する。点灯時間は17時30分~24時。今月26日まで。