神戸・元町に4月2日、ベビー・子ども服メーカーの「キムラタン」(神戸市中央区京町)が企業主導型保育園「キムラタンほいくえん」(元町通3)を開園する。
企業主導型保育園は、企業が主体となって作る保育施設。2016年度から政府が始めた事業で、国と企業が直接協議して運営する。認可外保育園だが、認可保育園と同等の補助金を得られ、従業員だけでなく地域住民も申し込むことができる。
運営は、1925(大正14)年4月創業のベビー・子ども服を中心に扱うアパレルメーカー「キムラタン」。本業のアパレル事業とともに、子育て支援企業として価値向上を図るため、保育園事業に進出。第一号施設の円滑な運営と事業の推進のために今年1月、運営を担う100%出資子会社「キムラタンフロンティア」を設立した。
「のびのび・らくらく・こだわり」がコンセプトの同園。心と身体の土台づくりを目指す「のびのび保育」として、いつもはだしで過ごせるよう保育室に床暖房を備えるほか、ミニボルダリングジムも設け、絵本の読み聞かせなども積極的に行う。食べることへの意欲や喜びを育む「こだわり食」は、提携園が作った献立を基に無農薬・有機栽培の野菜や新鮮で安全な食材を使うことを心掛け、栄養バランスを考えた給食を提供する。
「らくらく保育」はアパレルメーカーならではの特徴として、制服を支給する。Tシャツ(半袖・長袖)、トレーナー、ズボン(半・長丈)、帽子など、園児1人につき2~6枚用意し、洗濯も全て同園が行う。
キムラタンの浅川岳彦社長は「働く子育て世代をサポートしたい、お子さまと過ごす時間を作っていただきたいとの思いから『らくらく保育』の仕組みが生まれた。ベビー服メーカーだからこそ、制服も通常のおでかけでも着ていただけるよう、デザインにもこだわった」と話す。「第一施設を原型に、今後3年間で10施設に増やしたいと考えている」とも。
今月24日には、第2回説明会をキムラタン本社で開く。開催時間は11時~12時。定員は50人(ホームページから要事前申し込み)。
開園時間は7時15分~18時15分(延長は有料で19時15分まで)。日曜・祝日・年末年始休園。入園対象は生後6カ月~2歳。募集は0歳児=3人、1歳児=8人、2歳児=8人。月極保育料は4万円(内訳は、基本保育料=3万5,000円、らくらく保育料=5,000円、制服、着替え服、布団、タオル、エプロン、保育用品など含む)。延長保育料は、30分=500円、60分=800円、月極=3,500円。申し込み締め切りは2018年2月28日。