神戸・三宮センター街2丁目(神戸市中央区三宮町2)商店街東にあるアートスクエアで4月7日、「第13回 ストリートミュージアム作品収蔵式典」が行われた。
阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた三宮の復興をアートの力で支え恩返しようとアートストリート構想を推進している三宮センター街。2丁目では道幅8.5メートルの通りを生かして、2006年3月より毎年アート作品を1点ずつ地面に収蔵している。
13作品目は、北海道の金属工芸作家・武田享恵さんの作品「SU-ZUからの贈り物」を収蔵。北海道の作家による作品の収蔵は今回が初となる。
鉄などを素材にした作品は「冷たい、硬い」という印象が強かったという武田さんは、「もっと上品な素材はないか」と4~5年前からはスズを素材にした作品作りを開始。作品タイトルにもあるように今回はスズを使ったアートを収蔵する。
武田さんを招き行われた式典には、久元喜造神戸市長、ANA機長などが出席し、新しく仲間入りした作品の除幕式も行われた。
式典で司会を務めた三宮センター街2丁目商店街振興組合事務局の企画担当・藤井淳史さんは「夜映えるタイプの作品」と話す。
同商店街では、動く照明と音楽で演出する「ナイトミュージアム」も常設。153メートあるアーケードの天井にある発光ダイオード(LED)のムービングライト照明16カ所から、「KOBE」「STREET MUSEUM」などの文字や神戸市の花「あじさい」「市章」などの図柄を路面に投影している。