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「おさるのジョージ」作者のドキュメンタリー 神戸出身・山崎エマ監督が映画化

ドキュメンタリー映画「モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険」を手掛けた山崎エマ監督による舞台あいさつの様子

ドキュメンタリー映画「モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険」を手掛けた山崎エマ監督による舞台あいさつの様子

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 ドキュメンタリー映画「モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険」の上映が12月15日、神戸・元町商店街4丁目のミニシアター「元町映画館」(神戸市中央区元町通4、TEL 078-366-2636)で始まった。

神戸出身の若手映像作家・山崎エマ監督

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 世界中で愛されている絵本「ひとまねこざる」と「おさるのジョージ」シリーズの作者であるハンス・レイとマーガレット・レイ夫妻。同作品は、ユダヤ人のレイ夫妻がナチス・ドイツの侵攻を逃れパリからアメリカに移住し、生涯ジョージのキャラクターを守り続けたという波乱万丈な人生を紹介した初のドキュメンタリー映画となる。

 監督を務めたのは、神戸出身で現在ニューヨーク在住の若手映像作家・山崎エマさん。19歳で渡米し、ニューヨーク大学映画制作学部に進学。卒業後、数々のドキュメンタリー作品に携わり、2015年には編集と共同プロデュースを担当した長編ドキュメンタリー「CLASS DIVIDE」がアメリカ最大のドキュメンタリー映画祭「DOC NYC」でグランプリを受賞した。最近はNHKのディレクターとしても活動し、ニューヨークと日本を行き来しながらさまざまなプロジェクトに携わっている。

 山崎さん初の長編ドキュメンタリー監督作品となる同作。クラウドファンデングで製作資金約2,000万円を集め、世界中から集めた膨大なアーカイブ映像と貴重な原画の数々に1万5000枚の手描きアニメーションを織り交ぜ、製作期間3年で完成させた。

 公開初日の上映後には、山崎監督が舞台あいさつに登場。「こんなに素晴らしいレイ夫妻の人生を映画化するチャンスをいただけたのは本当に幸運だった。初の長編ドキュメンタリー映画を手掛けた3年間は自分にとっても冒険だった」と話した。「日本を離れてアメリカに10年近く住む中、自分が日本人であると実感することが多くなり、日本の良いところをもっと世界に知ってもらいたいという気持ちも強くなった。海外では、日本と言えばすし、アニメ、忍者というイメージが多いが、もっと知っていただけるような作品作りをしたい」とも。

 今月28日からは上映に関連して、そごう神戸店(小野柄通8)本館9階催会場で「おさるのジョージ展」を開催。ほとんどが初公開となる絵本原画をはじめ、さまざまな資料により「絵本版クラシックジョージ」「アニメーション版ジョージ」を紹介する。入場料は、一般=800円、高校・大学生=600円、中学生以下無料。1月9日まで。同作品鑑賞者の中から抽選で同展のペアチケットを進呈する企画も用意する。

 観賞料は、一般=1,700円、学生=1,000円、シニア=1,100円。同館での上映は今月28日まで。

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