貝をメインにした和食店「ヒル薬膳粥(がゆ)・ヨル貝料理 カイノクチ」(神戸市中央区北長狭通2、TEL 078-335-7140)が5月1日、神戸三宮・いくたロード沿いにある玉広ビル3階にオープンした。
同店大将の西崎憲一(通称=ちぃ)さんは、大阪の大型和食店で16年間経験を重ね、店長や料理長に就任。2008(平成20)年ごろから神戸の創作中華料理店「海月(くらげ)食堂」で働き始め、その後、貝料理専門店「ボンゴレ本店」で5年間大将を務めた。調理師免許だけでなく、「薬膳アドバイザー」「薬膳インストラクター」の資格も取得している。
独立開業に向けて、5年以上の準備期間を設け計画的に進めてきたという西崎さん。料理人の経験を生かし開業コンサルタントやセミナー・勉強会をしながら自らも知識を深めていき、ようやく念願だった独立の夢をかなえた。
店舗面積は18坪。席数は、テーブル席24席、カウンター席6席で、最大30人の貸し切り利用にも対応する。完全禁煙。木目を基調とした和風造りの内装は清潔感のある落ち着いた空間に仕上げた。普段着として着物や浴衣を着る西崎さんが帯の結び目の名前「貝の口」と前職が貝料理専門店だったことから名付けたという。
ランチは、「健康」をテーマに化学調味料を使わず、小麦粉や添加物を軽減。県内産・養父市八鹿の「蛇紋岩米」を使う3種の薬膳粥をメインに提供する。薬膳粥はお代わりができ、トッピング用の薬味のビュッフェも付けることができる。メニューは、「季節の選べる薬膳粥セット8品」(1,200円、薬味ビュッフェ付き=1,600円)、「選べる2種の薬膳粥セット10品」(1,500円、同=1,880円)。
ディナーは、看板メニューの「貝づくし!お造り盛り合わせ」(1,800円)をはじめ、貝の刺し身各種(1,200円~)、カキの刺し身各種(350円~)、貝蒸し各種(900円~)、焼き貝各種(400円~)、「貝のカルパッチョ」(1,200円)、「薬膳粥」(600円)、貝そば・米の麺「カイノメン」(1,200円)などを提供。コースは、「カイノクチおまかせコース(6品)」(4,000円)、「貝鍋コース(5品)」(5,000円)、「貝づくしコース(7品)」(5,000円、要予約)などを用意する。
ドリンクは、貝料理に合う日本酒(500円~)、国産ワイン(650円~)などをそろえる。
西崎さんは「毎月ランチタイムにテーマに沿った薬膳料理コースを食べながら『体に合った食べ物の選び方』を学ぶプチ薬膳セミナーを『咲美堂』国際薬膳師&漢方カウンセラーの池田のりこさんと行っている。お客さま同士が情報交換できる場を提供し、神戸を盛り上げていきたい」と意気込む。
営業時間は、ランチ=11時~14時30分、ディナー=17時30分~23時30分。