平清盛生誕901年を祝う「兵庫津武将祭~平清盛901歳祭」が神戸・清盛隊結成8周年記念日の9月29日、平家にゆかりの深い兵庫区・新川運河一帯(神戸市兵庫区中之島2)で開催された。「兵庫運河祭」同時開催。
昨年9月、これまでの活動の集大成として歴史文化をテーマとした祭りを作りたいと平清盛生誕900年の記念年を祝う「平清盛900歳祭」を神戸・清盛隊が企画。あいにくの雨となったが、武士の世を最初に作った平清盛の900歳を祝うべく全国の武将隊やアーティストが集まり、通常より延べ約1万人多い人出となった。
同イベントの話題性、動員実績から一過性で終わらせることなく、兵庫津の新たな歴史催事として地域活性化になればと今年の開催が決定。数多くの武将にゆかりがある兵庫城跡であり、知事伊藤博文が執務した初代兵庫県庁復元を図る兵庫津整備計画をより一層盛り上げ、認知強化などを目指す。
新川運河キャナルプロムナードでは「兵庫運河祭」、運河を挟んだ向かいにある「イオンモール神戸南」では特設ステージを設けて「兵庫津武将祭~平清盛901歳祭」を開催。「神戸・清盛隊」をはじめ、「奥州・仙台おもてなし集団伊達(だて)武将隊」「忍城おもてなし甲冑(かっちゅう)隊」「グレート家康公『葵(あおい)』武将隊」「名古屋おもてなし武将隊」「熊本城おもてなし武将隊」が来神し、演舞などを披露した。
プログラムの一つとして、神戸・清盛隊の棟りょう・平清盛さん、重盛さん、宗盛さん、知盛さん、重衡さん、敦盛さんの平家ファミリーと謎の人物・GIONさんが新衣装を披露。これまで以上にみやびないでたちとなった7人が凜とした姿で登場すると観客からはため息が漏れた。
清盛さんは「わしらが現世によみがえってからの活動拠点・歴史館はイオンモール神戸南があったこの場所であった。神戸はファッショナブルな街だが歴史資産も豊富にある。それをもっと感じることができるような祭りを作りたいと昨年初めて開催し、ありがたいことに2年目も行うことができた。この祭りが形を変えてでも良いので続いていくことが大切だと思うとる。皆にこの街を好きになってもらい、この街に来て歴史を感じていただきたい」と話した。
神戸・清盛隊は、2012(平成24)年の大河ドラマ「平清盛」に合わせ神戸市が開いたイベント「KOBE de 清盛2012」のPRキャラバン隊として、「平安時代より呼び起こされ、スマホ型タイムマシンで平成にやって来た」という武将隊。「KOBE de 清盛2012」が閉幕した2013(平成25)年1月14日、「平安時代に戻り、眠りについた」が、ファンからの「清盛隊を存続させてほしい」という多くの声援に応え、同年5月3日に民間団体として復活した。