神戸・長田の若手靴職人による外反母趾専用シューズブランド「Premiere(プルミエ)」が2月18日より、商品の先行予約販売を行う。
同ブランドを立ち上げた呉原進さんは、祖父、父と靴作りに携わってきた靴職人の3代目。婦人靴メーカーに勤務していたサラリーマン時代に従来のパンプスに限界を感じ独立したという。
呉原さんはこれまで、全国有数の靴の産地として知られる神戸に店舗兼工房兼ギャラリー「Gallery Salon Premiere」を構え、オーダーメード靴工房「S-Lab First」(神戸市長田区若松町2)の社長として外反母趾など足と靴に悩みを持つ200人以上にオーダーメードのパンプスを提供してきた。今回、これまでのオーダーメード経験を生かし、外反母趾でも痛くなりにくい「神戸式パンプス」を、普及品として安価で提供する「Premiere」シリーズとして開発した。
同ブランドでは、単なるコンフォートシューズではなく外反母趾専用の靴型を新たに作成。「シルエットの美しさ」「履きやすさ」の両立にこだわり、理学療法士が監修を務めたオリジナルインソールクッションを採用する。
新ブランド立ち上げに合わせ、本革2色と合成皮革5種のカラーバリエーションのヒールパンプス(3センチ、8センチ)、ヒールスリッポン(3センチ)を開発。クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で支援者向けに先行予約販売を行う。締め切りは3月30日18時まで。
呉原さんは「外反母趾など足の痛みを経験している女性は非常に多く、特にフォーマルなシューズをはくのが苦痛だというのは感じていた。『最も美しいシューズはプレーンパンプスである』と考え、『無理にはくパンプス』ではなく『はきたくなるパンプス』を目指して今回の製品を開発した」と自信を見せる。