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音楽フェス「神戸ストラット」中止に代わり ワタナベフラワーが動画生配信へ

「神戸ストラット2020 in スマスイ~ありがとう この街に響け~」メイン会場として予定していた広場横「ペンギン館」のペンギンたちと実行委員長のクマガイタツロウさん(ワタナベフラワー)

「神戸ストラット2020 in スマスイ~ありがとう この街に響け~」メイン会場として予定していた広場横「ペンギン館」のペンギンたちと実行委員長のクマガイタツロウさん(ワタナベフラワー)

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 ロックバンド「ワタナベフラワー」が3月15日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になった音楽フェス「神戸ストラット2020 in スマスイ~ありがとう この街に響け~」に代わり動画生配信を行う。

左から、ワタナベフラワーのムサさん、クマガイタツロウさん、イクローさん

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 「神戸の街は元気にやっとうよ!」とのメッセージを全国に向けて発信し、阪神・淡路大震災から復興した神戸の姿を見てもらおうと東北の子どもたちを招いて2015(平成27)年に初開催した「神戸ストラット」。会場は、第1回が「1000万ドルの夜景」が見える摩耶山の山頂近くにある展望広場「掬星台」(灘区)で、第2回は「世界一のつり橋」が見える舞子公園(垂水区)、第3回は「世界で一番美しいハロウィンフェスティバル」を目指して六甲アイランドリバーモール公園(東灘区)、第4回はワタナベフラワーが応援大使を務めているプロサッカークラブ「ヴィッセル神戸」のホーム「ノエビアスタジアム神戸」横(兵庫区)、昨年の第5回は、「鉄人28号」のモニュメントがある若松公園「鉄人広場」(長田区)と毎年区を変えて行っている。

 同イベント実行委員長のクマガイタツロウさん(ワタナベフラワー)は「区を変えて開催するのはとても大変だが、それぞれの区で見てほしい景色を探し、その場所の人たちとの信頼関係をつくりながら続けてきた。神戸ストラットは神戸市の全9区を回って終わりにしようと決めている」と明かす。

 残りの開催区は中央区、北区、西区、須磨区。「毎年、準備に1年間かけて夏から秋に行っていたが、今年はオリンピックイヤーでもあり、長田区での開催前から一度お休みすることを考えていた」とクマガイさん。須磨区で行う際は、「絶対に神戸市立須磨海浜水族園(スマスイ)で開催したい」とも思っていたところ、同園と須磨海浜公園の再整備事業計画概要が発表され、今年の4月以降は再整備事業の優先交渉権者(設置予定者)に全ての運営が引き継がれることを知ったという。

 同園は、阪神・淡路談震災後に校舎や体育館が避難所となってしまった市内中学校の学生が授業できるようにと食堂やレクチャールームを仮教室として開放。営業再開するまでの約3カ月、施設内「さかなライブ劇場」は市民の避難所としても利用されていた。

 クマガイさんは「スマスイは来年3月まで営業しているが、震災の時に皆のために頑張ってくれた今の体制は今年4月まで。今後も残るスタッフもおられるが、いなくなってしまう人たちもいる。神戸ストラットをやるとしたら3月末までだと思った。とにかく『ありがとう』を伝える場を作りたかった」と話す。

 「新型コロナウイルス感染拡大防止のためにスマスイが休園となり、神戸ストラットを楽しみにしてくださっていた皆さんには開催前の急な中止案内となってしまった。このまま終わらせたくなかったので、休園中のスマスイ再開を応援したいと勝手にスマスイ1日応援隊長に立候補した。休園中の魚や動物の様子をライブ配信することで明るい気持ちになってほしい。配信中にテンション上がって1曲くらい歌っちゃうかも」とも。

 毎年、同イベント時にリリースするCD「KOBEST」はウェブ通販で販売することも発表した。

 配信は12時から。配信URLなどの詳細はワタナベフラワー公式ツイッターで知らせる。

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