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兵庫県立美術館「コシノヒロコ展」が再開 洋服250点、絵画200点展示

兵庫県立美術館の大階段に代表作20点を展示する「ペチャクチャ」のマネキンはコシノヒロコさんとおそろいのお団子頭

兵庫県立美術館の大階段に代表作20点を展示する「ペチャクチャ」のマネキンはコシノヒロコさんとおそろいのお団子頭

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 緊急事態宣言で休館していた兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1、TEL 078-262-0901)が開催する「コシノヒロコ展-EX・VISION TO THE FUTURE 未来へ-」が5月12日、展示を再開した。

5メートル以上あるヒロコちゃん人形をつるした「フワフワ」

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 同展は、1937(昭和12)年大阪・岸和田生まれで、兵庫・芦屋在住のデザイナー・コシノヒロコさんの展覧会。歴代コレクションで発表した洋服、ファッションデザインのほか、並行して取り組んできた絵画制作や若手アーティストとのコラボレーションなどの展示・紹介で、「未来のもつ可能性を絶えず見つめて歩んできた」というコシノさんの全貌に迫る。

 コシノさんの展覧会としては過去最大規模。建築家の安藤忠雄さんが設計した自宅で30年以上にわたり作品づくりを続けてきたコシノさんは、同じく安藤建築の同館で開く展覧会を約5年前から構想していたという。

 会場に向かう入り口階段の天井には、コシノさんをモチーフにした5メートル以上あるヒロコちゃん人形をつるした「フワフワ」を、同館のシンボルでもある大階段には、洋服の代表作20点を並べた「ペチャクチャ」を、それぞれ展示。コシノさんが制作した2000着から厳選した洋服約250点と絵画約200点を14のオノマトペを使って紹介する。

 7.2メートルある天井ぎりぎりまで絵画を展示しているコーナーの「ルンルン」「ビュー」について担当学芸員の鈴木慈子さんは「作品を一つずつじっくりと鑑賞するだけでなく、少し離れたところから空間全体を含めて作品を楽しんでほしい」と話す。「サブタイトルの『-未来へ-』にもあるように、神戸芸術工科大学の学生や幼稚園の子どもたちと制作した作品で未来が持つ可能性を表現している」とも。

 鈴木さんは「展覧会としては珍しく、全ての展示品が写真撮影でき、カメラ愛好家の来場も多い。展示品にキャプションが付いておらず、ファッションやデザインに詳しくない人でもそれぞれの視点から作品を鑑賞できるのも魅力。さまざまな視点で気軽に楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで、ただし緊急事態宣言発令中の5月31日までは19時閉館)。月曜休館(6月中は月曜も開催)。観覧料は、一般=1,800円、大学生=1,400円、70歳以上=900円、高校生以下無料。事前予約者の入館を優先。緊急事態宣言などにより開催時間・休館日を変更する場合がある。6月20日まで。

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