神戸・北野のクラフトビーフジャーキー専門店「NICKJERKY(ニックジャーキー)」(神戸市中央区北野町3)が12月21日、国産肉と天然塩だけで作ったジャーキーの新商品の販売を始めた。
ガラス越しに製造風景を見ることができる「ニックジャーキー」店内
同店を運営する「ブロケード」は2015(平成27)年、イートインスペースを併設した精肉店「Nick(ニック)」(中山手通3)を出店。ショーケースから好みの肉を選んでその場で調理する新しい形の精肉店として現在も人気を博している。
2019年には、精肉店ならではのフットワークと目利きを生かし、肉と塩だけで作る国内初のクラフトジャーキー専門店をオープンした。但馬玄、神戸ビーフ、神戸ポークなどの国産肉に淡路産の天然塩を擦り込み、遠赤外線とマイナスイオンを放射する専用セラーで熟成。元の肉の約1/5まで乾燥させることで、肉本来のうま味が凝縮するという。店内にはバーを併設し、ファクトリーで作業風景をガラス越しに眺めながら、できたてのジャーキーとクラフトビールが味わえる。
新商品は、「塩だけでつくる熟成ビーフジャーキー」(698円)、「塩だけでつくる熟成ポークジャーキー」(498円)の2種。1パックに小さいステーキ1枚分に相当する約60グラムの国産肉を使い、買いやすい価格と手軽さを追求した。これまで東京のレストランやバー、食材店などで個別の取り扱いがあったが、今回バイヤーの目にとまり、関東圏のナチュラルローソン約150店舗での取り扱いも実現。「Nick」「NICKJERKY」のほか、オンラインショップでも販売する。
ブロケードの錦昭光社長は「新型コロナウイルスの影響でお酒を飲む機会が飲食店から家へシフトし、家飲み市場が拡大している。おつまみとしてはもちろん、高たんぱくで低糖質なビーフジャーキーは健康志向の人にも受け入れてもらえるはず。クラフトジャーキーを通して神戸の魅力を全国へ発信し、神戸を知り来てもらえるきっかけになれば」と話す。