神戸ポートピアホテル(神戸市中央区港島中町6)が11月7日、同ホテル敷地内で採取したはちみつ「ポートピアハニー」を配合した手作り石けん「海辺のはちみつ石鹸」の販売を始めた。
近隣の生態系保全への貢献や地産地消、食育など、SDGsの取り組みの一環として、昨年から敷地内で養蜂を始めた同ホテル。ポートピアハニーはこれまで、瓶詰め商品としての販売をはじめ、ホテル内で提供するスイーツや料理に活用している。
同ホテル広報担当者の万庭奈々恵さんは「ミツバチを飼育する養蜂は、植物の繁茂を促し、CO2削減の助けになるなどSDGsの目標13(気候変動に具体的な対策を)や目標15(陸の豊かさも守ろう)につながるとされている」と話す。
「保湿成分にこだわった」(同ホテル)という同商品は、原料オイルとアルカリを反応させ、火を使わずじっくりと練り上げる「コールドプロセス製法」を採用。素材の持つ香りや色をそのままに生成することで「人に優しく」、火を使わないことでCO2を発生させない「地球に優しい」仕上がりになっているという。
同ホテルでは9月10月に神戸市内と芦屋市内にある百貨店イベントで商品の一部を先行販売したところ、利用客から「しっとりすべすべの使用感」「泡立ちが良く、洗い流した後もすっきり」などの声が寄せられ、好評を博したという。
万庭さんは「『海辺のはちみつ石鹸』は、『環境・社会・人にやさしいホテル』を目指して取り組む当社のSDGs活動のフラッグシップ商品の一つ。養蜂の取り組みで、ポートアイランドの豊かな自然を未来へつなぐことに貢献したい」と話す。
価格は1個=1,100円。標準重量は100グラム(枠練り)。同ホテル南館1階ドラッグストア「サンポート」と公式オンラインショップで販売する。